手の届くラグジュアリーモデルと人気を博すアイコンから今年登場した“アイコン クロノグラフ スケルトン”。
モーリス・ラクロアの新たなフラッグシップとなり得る可能性を秘めた本作の実力に迫る。
アイコンシリーズから登場した
新たなフラッグシップ
アイコン クロノグラフ スケルトン
■Ref.AI6098-SS001-090-1。SS(44mm径)。20気圧防水。自動巻き(Cal.ML206)。82万5000円
モーリス・ラクロアは創業以来、“HIGH PERCEIVED VALUE”、つまり“高い知覚価値”をブランドの根幹としてモノ作りを行ってきた。
そしてこの製品哲学を体現し、2016年に発表された“アイコン”が、手の届くラグジュアリーとして世界中から人気を集め、一躍ブランドを代表するコレクションに成長したことは多くの人がご存じだろう。
アイコン オートマティック 39mm
■Ref.AI6007-SS002-430-1。SS(39mm径/ケース厚11mm)。20気圧防水。自動巻き(Cal.ML115/38時間パワーリザーブ)。21万4500円
しかしこれとは別に、忘れてはならないもうひとつの“アイコン”がある。それが技術の粋を結集した“マスターピース”だ。このマスターピースでは、特に機構をフィーチャーしており、こうしたメカニズムを強調するために、文字盤にスケルトン加工を施したモデルも多かった。
このスケルトン加工の技術を、アイコンに融合させたのが、“アイコン クロノグラフ スケルトン”なのである。
搭載しているのは、以前にマスターピース クロノグラフ スケルトン(16年発表)で採用されたスケルトンムーヴメントのキャリバーML206。これは精緻なメカニズムと仕上げの秀逸さが好評を博したキャリバーだ。
加えて、外装に改良も施されている。アイコンのデザインコードを受け継ぎつつ、ベゼル幅を従来より狭くしムーヴメント全体の視認性を確保するなど、スケルトン仕様によりマッチした造形となっているのだ。
ポリッシュ仕上げで角を落とすなど立体的かつ丁寧な作りとなったアイコンのケースに、スケルトン仕様となったクロノグラフムーヴメントCal.ML206を納めた。今日のモーリス・ラクロアの技術力が結集されたモデルだ
ケース径が44mmと大きいことに加え、ベゼルを狭くしてムーヴメント全体を露出しているため、かなり存在感がある。メカ好きにとってこの迫力はたまらないだろう
フラッグシップにふさわしい完成度と貫禄を備えたアイコン クロノグラフ スケルトンは、モーリス・ラクロアの高い知覚価値を、いま最も感じさせてくれるモデルと言えるだろう。
文◎堀内大輔(編集部)/写真◎笠井 修
【問い合わせ先】
モーリス・ラクロア/DKSHジャパン TEL:03-5441-4515
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