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【10万円以下ではコスパ最強かも!?】話題の新上陸ブランド、BALTIC(バルチック)を編集部が最速実機レビュー

 編集部でも以前から注目していたフランスの時計ブランド、BALTIC(バルチック)がいよいよ日本での販売を開始した。今回は、フラッグシップモデルであるダイバーズウオッチ、アクアスカフの実機レビューをお届けしよう。

細部の作りに時計コレクターならではのこだわりが満載

 バルチックは、アンティークウオッチコレクターを父にもち、その影響から自身も時計コレクターとなったエティエンヌ・マレク氏が立ち上げたフランス発の時計ブランド。日本未上陸の注目ブランドとして以前にタイムギアやウオッチライフニュースでも取り上げたことがあるのだが、今秋からついに日本での発売を開始することとなった。いち早く実機を借りることができたので、レビューしていこう。

 まず、バルチックの概要だが、同社のコレクションは、マレク氏の父が残したアンティークコレクションからインスピレーションを得ていることが特徴。ラインナップされている時計はいずれも1950年代〜60年代の時計にオマージュを捧げたデザインに仕上げられており、10万円を切る手頃な価格でありつつ、アンティークウオッチと見紛うほどの完成度を誇る。バイコンパックス(ツーカウンタークロノグラフ)や、クラシックな3針など豊富なモデルを展開しているのだが、今回紹介するのは、筆者が特に気になっていた、アクアスカフというモデル。

 39mmと程よいサイズ感と、名作フィフティファゾムスを彷彿とさせるレトロダイバーテイストのデザインが目を引く200m防水のダイバーズウオッチコレクションだ。


【バルチック“アクアスカフ”のディテールをチェック】


 サンレイ仕上げのネイビー文字盤にはフチなしの夜光インデックスを配置。往年のアンティークダイバーを思わせる時計好きのツボを心得たデザインだが、注目なのは文字盤がパネライのように2重の構造を備えている点だ。3角マーカー部分をくり抜いたデザインにより文字盤に奥行き感がプラスされており、懐古趣味で終わらないモダンで高級感を感じさせる仕上がりとなっている。


 ソリッド感あふれるケースには、ツールウオッチというコンセプトに合わせてヘアライン仕上げをベースに採用。現行のダイバーズウオッチとしてはやや小振りな39mmのサイズに加え、約12mmと比較的スリムなフォルムであることも魅力といえるだろう。逆回転防止ベゼルにはサファイアガラスがインサートされており、耐傷性と美観を高めている。


 個人的に好印象だったのが、モチーフとなっている1960年代のダイバーズウオッチに装着されていた“TROPIC(トロピック)”と呼ばれるラバーベルトを再現している点。スポーティな印象が強いラバーベルトだが、TROPIC(トロピック)スタイルのベルトはファブリック調の加工と薄型のフォルムを備えているため、スポーティになり過ぎず普段使いに最適なのだ。


》編集部のおすすめモデル
BALTIC(バルチック)
アクアスカフ

ブランド初の“ツールウオッチ”として発表されたアンティーク風の見た目をもつ本格ダイバーズウオッチ。近代的なダイバーズウオッチの祖ともいえるフィフティ ファゾムスを彷彿させるルックスが抜群の雰囲気を漂わせる。本格ダイバーズウオッチ仕様の200m防水に加え、アンティークテイストを強調するドーム形風防はミネラルガラスではなくサファイアクリスタル、ケースの素材には316Lステンレススチールと素材にもこだわりが光る。実機を見て、着けてみた感想を率直に述べるが、お世辞ぬきで9万円台という価格と比べても、かなり満足感が高い時計と言えるだろう。

■Blue Gilt。Ref.BL-AQUASCAPHE Blue Gilt。SS(39mm径)。20気圧防水。自動巻き(Cal.MIYOTA 9039)。9万2400円

【問い合わせ先】
エイチエムエス ウォッチストア表参道(TEL:03-6438-9321)

公式販売サイト: https://www.hms-watchstore.com/

 

文◎船平卓馬(編集部)

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