【人気モデルをレビュー】新しいオメガ シーマスター 300はオールドファンも納得の仕上がり!

 スピードマスターと並ぶオメガの主要ライン、シーマスター 300は2021年、一気にリニューアルされて、さらに魅力あるコレクションに進化した。デザイン的には1950年代のオリジナル シーマスター300を思い出させるレトロな雰囲気を漂わせつつ、ディテールに多くの先端的な技巧が凝らされている。さらに中身はオメガ自慢の最新・超耐磁ムーヴメントを積んでおり、時計ファンの間ではすでに大きな話題をさらっている。

■Ref. 234.30.41.21.01.001。SS(41mm径)。300m防水。自動巻き(Cal.8912)。77万円

 まず外装から見ていこう。インデックスはクサビとオープン書体のアラビア数字(6と9の数字に注目)を組み合わせており、これがいかにもオールドオメガっぽい雰囲気を醸し出している。しかも技アリなのは、この文字盤がサンドイッチ構造になっていることだ。スーパールミノバを塗布したプレートに、インデックス部分をくり抜いたブラックのダイアルを重ねることで、うまく立体感を生み出している。これが惚れ惚れするほど美しい。インデックスのほかは、文字要素がブランドロゴと“Seamaster 300”表記のみになっているも見逃せないだろう。以前のシーマスター 300はクロノメーター表記などかなり盤面が煩雑だったのだが、このシンプルさは好感がもてるし、レトロな雰囲気をいい感じに高めている。

 ロリポップ秒針の採用など、全体のテイストをかなりオリジナルに寄せているのだが、ケースエッジの立て方やサイドの処理などは現代的で美しく、全体にかなり気合いの入った仕上げがなされている。3連ブレスは外コマを鏡面ポリッシュ、中コマをツヤ消しで使い分けるなど、ディテールの作り込みは非常にうまく計算されている。

 オメガはここ数年でラインナップ全体の価格帯がかなり上昇したが、製品クオリティはそれ以上に上がっており、外装も非常に質感が良くなった。このシーマスター 300は、それがわかりやすい形で打ち出されていると感じる。

 搭載されているムーヴメントは耐久性の高いオメガ自慢のコーアクシャルで、シースルーバッでその動きを視認できる。オメガでは、クロノメーターを超える精度を誇るマスター クロノメーター認定のムーヴメントを近年、主力として切り換えており、このシーマスター 300にも当然採用されている。精度が高いのはもちろんだが、60時間パワーリザーブで実用性も高い。
 一方、ケース厚は14mm近くあり、ずっしりとした重みは感じさせるものの、装着した感じは悪くない。ラグからクラスプにかけて微妙にテーパードされたデザインが、見た目の美しさを生むと同時にフィット感の良さにも貢献しているようだ。

 今回チェックしたのはオリジナルに最も近いステンレスケースの黒文字盤モデルだが、バリエーションとして青文字盤もラインナップされており、こちらもフレッシュな味わいがあって魅力的だ。さらにはブロンズゴールドケースのモデルなどもあって、これもアンティーク風の色味が気になるところだ。いずれにせよ現行のダイバーズウオッチとしては、最も魅力的なコレクションに仕上がっており、時計ファン最注目モデルであることは間違いない。

構成◎堀内大輔(編集部)/文◎巽 英俊/写真◎笠井 修

【問い合わせ先】
オメガお客様センター TEL.03-5952-4400
https://www.omegawatches.jp/

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