ロレックス @kikuchiのいまどきの時計考

【ロレックス】通信 No.056|[第2回]EX I と同じサイズのオイスター パーペチュアル39。狙い目はどれ!?

 前回はオイスター パーペチュアルの概略についてお伝えした。そのなかで取り上げたメンズ3サイズのなかで今回は1番大きい39㎜径のオイスター パーペチュアル39(Ref.114300)について解説する。

 この39mmというサイズは現行のエクスプローラー I と同じサイズ。しかも外装の作りこそ異なるものの、自動巻きムーヴメントもエクスプローラー I と同じくパラフレックス ショック・アブソーバーを備えたCal.3132を搭載する。つまり耐衝撃性が高められているということになる。これはこのオイスター パーペチュアル39だけの仕様なのだ。

 国内定価は59万9500円。対するエクスプローラー I は68万7500円とオイスター パーペチュアル39は8万8000円安い。これを並行輸入品の実勢価格で比較すると、現在90万円台半ばのエクスプローラー I に対してオイスター パーペチュアル39は60万円台半ば。約30万円も安く買えることになるのだ。歴史的な背景もまったく違う両モデルのため軽々には価格だけで判断できるものではないが、それにしてもやはり30万円の開きは大きい。

ダークロジウム文字盤。SS(39mm径)。100m防水。自動巻き(Cal.3132)

 さて、オイスター パーペチュアル39には、ホワイト、ブルー、レッドグレープ(トップの着用写真)、ダークロジウム、そしてブラックと五つの文字盤カラーバリエーションが存在する。なかでも上に掲載したダークロジウム文字盤は、オイスター パーペチュアル39のみの設定なのだが、いまこれが人気らしいのである。

 このダークロジウム文字盤。落ち着いたグレーがかった色ながら若干の光沢感に加えて、ミニッツスケールには5分刻みにさりげなくブルーのアクセントカラーが配されているため、ちょっと遊び心もあってなかなかおしゃれに見える。

 定価ベースでは文字盤の違いによる価格差はないが、並行輸入市場では人気が高いゆえか実勢価格はやや高めに設定しているところもちらほら。ファッションに合わせやすい色みに加えて「無難すぎない」という点では、確かに人気になるのもうなずける。

大好評の「ゼロからわかるロレックス」改訂版が8月31日(月)発売!

 さて、2016年に筆者が刊行し、半年あまりで完売。増刷するほどの人気を博した初心者向けロレックス購入指南書「ゼロからわかるロレックス」の2020年改訂版が8月31日(月)に発売する。残念ながら9月1日(火)に発表されることになった2020年新作モデルの情報は間に合わなかったが、新型コロナ禍で乱高下した2020年8月時点の最新情報にアップデートしている。こちらもぜひチェックしてみてほしい。Amazonにて予約販売中(1650円)

内容はこん感じ!

菊地 吉正 - KIKUCHI Yoshimasa

時計専門誌「パワーウオッチ」を筆頭に「ロービート」、「タイムギア」などの時計雑誌を次々に生み出す。現在、発行人兼総編集長として刊行数は年間20冊以上にのぼる。また、近年では、業界初の時計専門のクラウドファンディングサイト「WATCH Makers」を開設。さらには、アンティークウオッチのテイストを再現した自身の時計ブランド「OUTLINE(アウトライン)」のクリエイティブディレクターとしてオリジナル時計の企画・監修も手がける。

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