近年オリエントスターを象徴するモデルである“メカニカルムーンフェイズ”から、機能とデザインを進化させた正統派ビジネスウオッチとして生まれ変わった新作が登場した。
デザインを刷新した象徴的モデルの最新作
コンテンポラリーメカニカルムーンフェイズ
6時位置の月、そして9時位置のセミスケルトンを地球に見立てて、“月の向こうに見える地球”を表現した新作。その手の込んだ造形も必見で、放射状の模様を施した文字盤、鏡面と節目に仕上げ分けされた針とインデックスなど立体的に成形し、全体に高級感を与えている。
■Ref.RK-AY0001B。SS(41mm径)。10気圧防水。自動巻き(Cal.F7M63)。17万円+税
1951年の誕生以来、信頼性の高い本格的機械式腕時計にこだわりながら、個性ある意匠で独自のポジションを築いてきた国産時計ブランドのオリエントスター。
そんな同ブランドを今日象徴するモデルが2017年に発表された“メカニカルムーンフェイズ”だ。本作はブランドで初となる機械式ムーンフェイズ機能搭載機というだけでなく、外装クオリティにも徹底的にこだわり、オリエントスターに“高級”というイメージも定着させたフラッグシップである。
メカニカルムーンフェイズ
2017年にブランド初の機械式ムーンフェイズ機能搭載機として登場した既存モデル。アラビアインデックスやリーフ針などが採用されており、フォーマルなスタイルによりマッチするクラシックな趣が魅力だ。
■Ref.RK-AM0001S。SS(41mm径)。5気圧防水。自動巻き(Cal.F7X62)。17万円+税
そのメカニカルムーンフェイズが機能とデザインを一段と進化させ、コンテンポラリーモデルとして登場したのだ。
クオリティへのこだわりはそのままに、その雰囲気は、古典ディテールを随所に盛り込んだ従来モデルと対照的だ。
多面カットされた立体的なインデックスや針。そしてケースにザラツ研磨を施すなど全体的にメリハリを利かせ、ビジネスシーンによりマッチするスタイリッシュな雰囲気となっているのである。
ディテールへのこだわりが高級感の決め手
【ムーンフェイズ機能】ムーン表示のディスクは文字盤と同系色でなじませつつも、月と星にシルバー色を用いてさりげなく存在感を主張する。また段差を付けて立体感を出すなど、文字盤の造形自体も凝ったものだ
【ザラツ研磨】海外では“ブラックポリッシュ”とも呼ばれるザラツ研磨は、主に高級時計に用いられる鏡面仕上げのことだ。本作でもこれが用いられており、ケースに美しい輝きを与え、高級感を与えている
【セラミック製リューズトップ】リューズトップには OSマークをあしらったブラック(もしくはネイビー)セラミックが採用される。セラミックの独特なツヤ感がしゃれたアクセントとなり、スタイリングを格上げしてくれるのだ
またムーヴメントも最大駆動時間が50時間以上に延長された最新鋭機を搭載。しっかりと実用性も向上させている点も見逃せない。
普段使いに最適なデザインと実用性を追求する一方、時計好きの欲求を満たす趣味性の高い機能も備えた本作。まさにオリエントスターの真骨頂が発揮された1本と言えるだろう。
古典的な機能を備える一方、現代的なスペックを実現。さらにスタイリッシュなデザインに仕上げられているため、ビジネスシーンにもよく映える
限定モデルを含めて計4モデルのバリエーション展開
上で紹介したブラック文字盤のほか、レギュラーモデルのバリエーションとして、ホワイトとアイボリーの文字盤カラーが展開されている。
モダンな雰囲気が強調されたブルー針か、高級感のあるピンクゴールドカラー針か。いずれも魅力的な仕上がりとなっているので、自身のファッションスタイルなどに合わせチョイスしたい。
(左)ホワイト文字盤。Ref. Ref.RK-AY0002S。(右)アイボリー文字盤。Ref. Ref.RK-AY0003S。各17万円+税
オリエントスターではレギュラーモデルのほか、全国にあるプレステージショップのみで販売される限定モデルが用意されていることも多い。今作では黒文字盤仕様にゴールドカラーの針・インデックスを組み合わせた、大人の魅力あふれるカラーリングだ。Ref.RK-AY0004B。17万円+税
共通スペック
・ケース素材:ステンレススチールケース
・ケースサイズ:縦48.5mm / 横 41mm / 厚さ13.1mm
・ムーヴメント:自動巻き(CalF7M63)/50時間以上パワーリザーブ
・防水性:10気圧
・主な機能:ムーンフェイズ機能、パワーリザーブ表示、デイト表示、秒針停止機能、ルミナスライト、シースルーバック
【問い合わせ先】
オリエントお客様相談室 TEL:042-847-3380
https://www.orient-watch.jp/
文◎堀内大輔(編集部)/写真◎水橋崇行