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編集部が選んだ買いのダイバーズ7選/SINN(ジン)

 時計ブランド各社が手がけるダイバーズウオッチのなかから、ひと際ユニークで魅力的なモデルだけを厳選して紹介。
 コストパフォーマンスの高さが光る実力派モデルから、オリジナリティを追求した個性派モデルまで、実に様々なタイプのダイバーズウオッチをセレクトしてみた。  デザインも価格帯も様々な7モデルのダイバーズウオッチ。きっと好みの1本が見つかるはずだ!

Recommend Brand

》SINN ジン

なんと水中でも操作可能!プロスペックと高い実用性が両立 ジンの最強ダイバーズクロノ

206.ARKTIS.II

ジンのダイバーズウオッチとしては初めて特殊オイル“66-228”を採用し、熱抵抗テクノロジーを実現したダイバーズクロノ“203.アークティス”の後継として今年発表された新作。オリジナルに寄せて、クロノグラフのプッシュボタンはネジ込み式のような外観だが、プッシュボタンを2重のパッキンでケースに隙間なく取り付ける“D3システム”を採用することで、非ネジ込み式でありながら、高い気密性を獲得。水中でのクロノグラフ操作が可能になっている。なお、防水性はジンの他のダイバーズウオッチ同様、世界最大級の船級・認証機関“DNV GL”によるテストと認定を受けたものだ。
■SS(43mm径)。300m(30気圧)防水。自動巻き(Cal.ETA 7750)。63万7200円

時計を湿気から守る独自の除湿機構も搭載!

特殊乾燥剤が充墳されたドライカプセルと特殊パッキンの使用、プロテクトガスの充墳により、ケース内の水蒸気を吸収して湿気を取り除く“Arドライテクノロジー”を搭載。これによりムーヴメントはほぼ無水状態となり、水蒸気による悪影響を解決している

Recommend Point

プロユースに徹底することで獲得した、他を圧倒する機能性の高さは必見!



ネジを使用した独自の特殊結合方法で取り付けられた逆回転防止ベゼルは、衝撃でも外れることはない。また特殊オイルの採用で急激な温度変化にも耐えることができ、-45℃〜+80℃の温度範囲でDIN(ドイツ工業規格)が定める刻時精度を維持。その証として自動巻きローターにスノーマークと“-45℃”の文字をあしらう。そして、プッシュボタンをケースに隙間なく取り付けて気密性を高める“D3システム”を新たに採用することでクロノグラフの水中操作が可能に。これはオリジナルの203.アークティスにはなかった機能だ

》編集部・佐藤が着けてみました!

ケースサイズはオリジナルの203.アークティスが41mmだったのに対し、206.アークティスⅡでは43mmに変更されている。だが、腕に乗せてみても大きさはあまり感じられず、プロスペックのモデルにしては、かなり着けやすい

特殊オイル採用なしのモデルもあります!

こちらは206.ST.AR。一見、206.アークティスⅡの黒文字盤仕様のように見えるが、本モデルでは特殊オイル“66-228”が採用されていないため、若干リーズナブル。黒文字盤が好みという人や急激な温度変化に晒される環境で着けることはないという人はコチラがオススメ。
■SS(43mm径)。300m(30気圧)防水。自動巻き(Cal.ETA 7750)。60万4800円

一般ユーザーにも心強いジンの優れたテクノロジー
 ダイバーズウオッチにクロノグラフの機能を付加した“ダイバーズクロノ”。実はクロノグラフを操作して良いのは陸上だけ、水中でのクロノグラフ操作はNGというモデルは少なくない。

 “せっかくダイバーズクロノであるのなら、水中で操作できたら良いのに…”と、不満に思っている人は少なくないだろう。

 そんな人にぜひオススメしたいのが、今回クローズアップした“206 アークティスⅡ”だ。
 ご覧の通り、クロノグラフを備えるが、本モデルはジン独自の“D3システム”という技術を採用することで、非ネジ込み式ながら、クロノグラフの水中操作が可能となっている。これだけでも十分魅力的なのだが、魅力はこれだけに留まらない。

 そもそも本モデルは1999年に発表された“203 アークティス”の後継として開発された次世代機だ。203 アークティスはジンが開発したムーヴメント用特殊オイル“66-228”を初めて採用したダイバーズで、マイナス45℃〜プラス80℃までの過酷な温度範囲での精度維持を可能にした傑作として知られる。何を隠そう、206 アークティスⅡにも、この特殊オイルが使われているのだ。

 極寒の水中で着けることはプロのダイバーでないとなさそうだが、夏の日差しに晒された腕時計は、実は驚くほど高温になっている場合が多い。そんな高温の環境下でも精度に影響なく着けることができる206 アークティスⅡは、意外にも過酷な夏に着ける腕時計としてぴったりのモデルなのである。

より防水性を求めるならコレ!
U2.J-SBF

2000m防水のU2.SDRをベースに、海上自衛隊潜水艦隊の任務に従事する隊員に向けて開発されたハイスペックダイバー。視認性を高めるため、ベースモデルにあった第2時間帯表示を外した。また、最大の特徴は文字盤6時位置にあしらわれた潜水艦隊のドルフィンマークと9時位置の海上自衛隊(JMSDF)と潜水艦隊(SBF)の略号だ。一見すると派手なデザインだが、これらのマークや文字に使われる黒を背景にした赤いカラーリングは、深海に潜った際には目立たない配色。加えて潜水時に必要な部分にだけ白い夜光処理が施されており、実は機能的なデザインとなっている。
■Uボート・スチール(44mm径)。2000m(200気圧)防水。自動巻き(Cal.SW300-1)。日本限定50本。51万84000円


Arドライテクノロジーを搭載しているが、本モデルではドライカプセルをなんと3個も採用。他のダイバーズモデルより、一層念入りに除湿対策がなされている

Recommend Point

キズに強くユーザーにも優しい、ジンの優れたデザインと技術


セラミックと同等以上の硬度を誇るテギメント加工された逆回転防止ベゼルは、206.アークティスⅡ同様、特殊結合方式を採用し、衝撃でも外れることはない。ドイツ最新鋭潜水艦に使用される“Uボート・スチール”や“Arドライテクノロジー”などの独自技術もベースモデル同様。また、リューズが手の甲に当たらないデザインも大きな魅力

》編集部・佐藤が着けてみました!

ハイスペックモデルゆえ、ズシリとした重量感があるが、ラバーベルトなのでフィット感も良く、リューズが手の甲に当たることもない。着け心地はすこぶる良好だ

文◎佐藤杏輔(編集部)/ 写真◎笠井 修

【問い合わせ先】
ホッタ
https://sinn-japan.jp

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