【アンティーク時計傑作選】コンパックスの源流となった2レジスタークロノ“コンプール”

1932年に発表されたコンプールの意匠は、後年、ユニバーサルを代表する傑作コンパックスへと受け継がれている。その直系とも言える2レジスタータイプのユニコンパックス登場以降も併売されていた事実からも、完成された意匠と信頼性の高さで、当時人気を博していたことがうかがい知れる。

PGメッキ×SS(34㎜径)。手巻き(Cal.285、17石)。1940年代製

 

そのため、現在でもコンプール自体を市場で見かけることも少なくないが、今回取り上げている個体は、そのなかでもベゼル、ラグ、リューズにピンクゴールドカラーを、そしてミドルケースと裏ブタにステンレススチールを用いた希少なコンビ仕様で、さらにこれだけの良好なコンディションを保つ個体は珍しいだろう。
ブラックミラーダイアルにはピンクゴールドカラーで描かれた精緻なテレメータースケールがいまも鮮明に残る。ムーヴメントは31.7ミリのサイズをもつCal.285を搭載。地板に金メッキを施すことで美観を備えた仕上がりとなっている。

ゼニスをはじめとした他社へも供給実績があるCal.285を搭載。280系キャリバーで最も大振りであり、比較的ゆったりとしたパーツ構成が特徴となっている

 

ミドルケースとラグを別体にすることで、バイカラーのケースサイドを実現。ユニークでありながら、上品な仕上がりだ

 

なお、こうした希少なアンティーク・クロノグラフモデルをはじめ、クロノグラフの歴史や機構解説などを収録したスペシャルBOOK『Antique collection クロノグラフ大全 LowBEAT編集部』が2022年6月30日(木)から全国の書店で発売される。それに先駆け、当オンラインショップで先行予約を受け付けているため、興味のある人はぜひチェックしてもらいたい。

文◎堀内大輔(編集部)/写真◎笠井 修

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