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さて、1カ月でどう動いたのか! 4月22日付け実勢価格定点チェック|ロレックス通信 No.143

 毎月行っている実勢価格定点チェック。前月からどう変動したのかについては後半でお届けするとして、その前に筆者が刊行するパワーウオッチ誌のバックナンバーをつらつら眺めていて、ちょっと意外なデイデイトを見つけたので紹介したいと思う。

 今年各時計メーカーが発表した新作情報を見ると、ハイブランドも含めて相変わらずグリーン文字盤が目に付く、もはやブルーに次ぐ腕時計の定番カラーとなりつつあるのだろう。グリーンに限らず高級時計業界がカラーダイアルブームとも言える昨今、それに火をつけたのが2020年登場のロレックスのオイスターパーペチュアルだ。ターコイズ(写真)というパステル調の爽やかなカラーが異常人気でいまや定価の10倍以上となる。

爆発的な人気となっているオイスターパーペチュアルのターコイズ文字盤

 そしてここに取り上げたカラーダイアルのデイデイトは、2013年の新作として発表されたモデルで、カラー自体はオイスターパーペチュアルほどの派手さはないが、ブレスレットのイメージが強いデイデイトにおいて革ベルトで、しかも文字盤カラーと色を揃えているあたりが妙に新鮮だ。

 デイデイトといえば、ラインナップすべてが18金ゴールドかプラチナ。それが革ベルト仕様になると重量的にも着けやすくなり、加えてギラギラ感が多少は緩和されるため活躍する場もだいぶ広がるに違いない。

デイデイト、Ref.118138|18金イエローゴールド、文字盤はグリーン(写真:Rolex)

 主なカラーは、18金イエローゴールドケース(Ref.118138)にグリーンとコニャック、18金ホワイトゴールドケース(Ref.118139)にはブルーとチェリー、そしてエバーローズゴールドケース(Ref.118135)にはロジウムとチョコレートが用意されていた。

 自動巻きムーヴメントは旧型3100系のCal.3155。デイデイトの36mmタイプは2019年に現在の新型3200系ムーヴメントに移行しているため、おそらくはそのタイミングで廃番になったのだろうか。現在公式ウエブサイトには見当たらなかった。

 なお、イエローゴールドタイプの当時の国内定価は税抜きで211万円。並行輸入市場では数年前まで新品でも100万円台だったが、残念ながら現在は中古でも400万円台となってしまった。

【写真】グリーン文字盤以外のカラーはコチラ

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