Q16.国産初となる完全防水時計って何?

A.1959年にシチズンが発売した“パラウォーター”

 いまでは当たり前となっている、防水仕様の腕時計。世界初の防水腕時計は1926年にロレックスによって開発されたオイスターである。スイスの他のメーカーが防水時計を作れるようになったのは、その20年以上も後となる50年代以降になってからだった。それほどまでに、完全防水時計を作るのは難しかったといえる。

 では日本はどうだったのかというと、国内初の防水時計として販売されたのはシチズンの“パラウォーター”である。1959年のことだ。

パラウォーターの発売以降、国産メーカー各社がこぞって防水時計を作り始めた。シチズンはその先駆者といって過言ではない。画像提供◎シチズン時計

 パラウォーターは風防の縁、裏ブタ、ケースおよびリューズに、O(オー)リングと呼ばれる特殊パッキンを使用することで防水性を確保。
 発売当時は、いまではちょっと考えられないような強気の、「つめたい水でも、あたたかいお湯でも、機械から完全シャットアウト!」というインパクトのあるキャッチコピーも話題を呼んだ。ただ、その防水性は風防の性質により4気圧程度であったようだが、その後クリスタル風防などを採用することで防水性能は向上していったようだ。

 

文◎松本由紀(編集部)/協力◎シチズン時計

<参考文献>
・シチズン公式サイト>CITIZENのキセキ>パラウォーター

 

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