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【ダイヤモンドもサステナブル?】水をイメージした“シチズン エル”の新作が欲しい!

 天然資源の消費量を最小限に留めるサステナブル(持続可能性)な取り組みが、現在全世界にて浸透しています。時計業界においても省資源、ごみの削減、アップサイクルなど、サステナブルな未来のために、地球を思うものづくりが見直されています。

 そうすることで限られた資源を有効的に使用するだけではなく、ブランドの価値を高め、さらに企業収益にもプラスの効果をもたらすことができると考えられています。

 例えばリサイクルペットボトルをベルトやケースに採用したり、電池交換を必要としないソーラー駆動を搭載するなど。様々なブランドが環境保全に取り組んでいます。日本を代表するマニュファクチュールの“CITIZEN(シチズン)”もまた、エコ活動に取り組むブランドのひとつ。

 

CITIZEN L(シチズン エル)
アンビリュナ

■Ref.EG7098-15L。スーパーTI(31mm径)。5気圧防水。光発電エコ・ドライブ(Cal.G620)。4万2900円(2021年9月2日(木)発売)

 “CITIZEN L(シチズン エル)”は自然の美しさからインスパイアされた、優雅でフェミニンなデザインをもちながら、2016年よりサステナビリティをブランドの根幹に位置づけ、地球環境や人に配慮したコミットメントを掲げて、“地球のように美しいサステナブルウオッチ”を提案しています。

 そんなブランドのサステナブルマインドを体現するシグネチャーライン、Ambiluna(アンビリュナ)に、美しい地球が未来に繋がっていくことを願い万物を構成する、地(土)、水、火、風(空気)の四大要素のひとつ、“水”をイメージしたモデルが加わります。

左から地、火、風をイメージした既存モデル

 2020年に登場した地、火、風をイメージしたモデルに続き、本モデルで四大要素すべてのピースが揃います。また、すべての時計において、定期的な電池交換の要らないシチズン独自の光発電エコ・ドライブを搭載しているのもポイントです。

 

》インデックスのダイヤモンドまで地球環境に配慮
 ベルトには日本環境設計株式会社と豊島株式会社が推進する、海洋ごみ問題と向き合う取り組み、“UpDRIFT(アップドリフト)”協力のもと誕生した繊維を採用。海洋環境保護(ビーチクリーンアップ)活動で回収したペットボトルなどをリサイクルした繊維を含むテキスタイルとなっています。

 テキスタイルはダークネイビーの梨地織りで仕上げることで、独特のシボ感とともに、シチズン エルのエレガントな世界観に相応しい艶やかで深みのあるデザインに仕上がっています。

 柔らかな着け心地でありながら、耐久性は通常の合成皮革ベルトと同程度を維持しています。

 サステナブルなベルトを採用するのは他のメーカーでも行なっていますが、筆者が一番気に入ったポイントは、12時位置にセットされたダイヤモンドも配慮しているという点。

 これは“ラボグロウン・ダイヤモンド”と言い、“ラボ(研究所、工場)”、“グロウン(育てられた)”という意味を表す合成ダイヤモンドの名称。化学組成、硬度、輝度は天然ダイヤモンドと全く同じだそう。

 環境、安全、労働基準に最大限の考慮をしたラボで作られているため、採掘地域などの由来を気にせずに安心して身に着けられることがメリットです。採用されているラボグロウン・ダイヤモンドは、“RJC(Responsible Jewelry Council:責任あるジュエリー協議会)”の認証を取得している、スワロフスキー社製のスワロフスキークリエイテッドダイヤモンドです。

 

 水をイメージした優雅なデザインでありながら、ベルトやダイヤモンドをサステナブルな素材にするという姿勢に引かれました。時計を買うだけでエコな取り組みに賛同できる手軽さも良いです。そして画像をよく見ると、ラグ部分がアシンメトリーに設計されているのがわかります。これはケースからのびるラグの形状を12時側に幅をもたせることで、手首に沿うよう滑らかなカーブを施すことで、装着感を高めているのです。デザイン性、実用性、そしてエコと、様々な要素が交差し合った、女性必見の1本です。

 

文◎松本由紀(編集部)

【問い合わせ先】
シチズンお客様時計相談室
TEL.0120−78−4807
https://citizen.jp

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