レディース時計 レビュー記事

【WLN女子部発・時計実機レビュー企画】ただのジュエリーウオッチじゃない、“ブランパン”の新作レディバード カラーズをレビュー!

 女性編集者がレディースウオッチの新作を実際に見て、感想を交えて紹介する本企画。今回は“BLANCPAIN(ブランパン)”の“レディバード カラーズ”の実機を拝見しました。

 現存する世界最古の時計ブランドとして名高いブランパン。人気コレクションであるフィフティ ファゾムスは多くの時計ファンから支持される伝説のダイバーズウオッチです。
 1930年には世界初の自動巻きレディースウオッチ、“ロールス”を発表。それまでメンズウオッチの専売特許であった複雑機構をレディースウオッチに搭載することに成功した、レディースウオッチのパイオニアとしても名を馳せています。

 

【コレクションのおさらい】
 今回レビューするレディバードは、ただメンズウオッチのケースサイズを小さくしただけでなく、現代の女性のニーズに応える時計として開発。ブランドが誇るサヴォアフェールと最先端技術をうまく融合させています。

 2021年に登場したレディバード カラーズは、七つもの豊富なバリエーションでラインナップ。高級時計、しかも貴石を使用したジュエリーウオッチでこれだけのバリエーションが展開されることは希です。

 なお今回は、七つのバリエーションの中からピンクとバイオレットの中間色のようなライラックをチョイスしました。

 

【チェックポイント】
》12時側から6時側にかけて小振りになっていく、インデックスとダイヤモンド
 マザーオブパール文字盤の上にセットされたゴールド製のアラビア数字インデックスとダイヤに注目。写真をよく見みると、12時側から6時側にかけて、インデックスとダイヤがだんだんと小振りになっています。カラット数の異なるダイヤが、一粒ずつ文字盤にセットされているのです。
 一見シンプルなようで、実は凝ったアシンメトリーというデザインに、ブランドのこだわりを感じます。

 

》2カラットを超えるダイヤモンドがセットされたベゼル
 ベゼルに敷きつめられたダイヤは、ベゼルから飛び出ないようにセット。ダイヤを止めているツメが一切出ていないほか、ダイヤは一つひとつ手作業でセットされているため、まるでダイヤがひと続きになっているかのような、非常に滑らかな触り心地です。
 なおダイヤはラグにもセットされており、こちらも指が引っかかることはなく滑らかな触り心地でした。

 

》サテン生地のような仕上げのアリゲーターベルト
 レディバード カラーズのベルトは、写真のライラックのほか、ピーコックグリーン、ミッドナイトブルー、レモンイエロー、タンジェリンオレンジ、サテンホワイトの計6色展開。サテンホワイトのみ、18金ホワイトゴールド製と18金レッドゴールド製の2型あります。バリエーションに富んでいるため、自身の好みの1本を見つけることができます。
 アリゲーターベルトにサテン生地のような仕上げが施されているのも特徴。光が当たるたびに控えめながらも上品な輝きを放ちます。

 

【装着感】

■ブランパン。レディバード カラーズ。Ref.3660 1954 V55A。K18WG(34.9mm径/9.2mm厚)。3気圧防水。自動巻き(Cal.1153)。338万8000円

 ケース径は34.9mmの、いわゆるボーイズサイズ。日本人女性の手首にはぴったりです。またダイヤに施されたカッティングにより、腕を少し動かすだけでキラキラと輝きます。
 インデックスはフルアラビア数字、かつ針がインデックスに届いているため判読性は抜群。さらにケース厚が10mm以下、ムーヴメントは電池交換不要な機械式というのも相まって、実用性も高いです。

 

 女性はデザイン重視で時計を選ぶかと思いますので、今回はあえて外装のみに触れましたが、実は約100時間ものロングパワーリザーブを誇るキャリバー1153を搭載しているというのもポイント。定期的に着けていなくても、簡単に針が止まることはないというのもうれしいです。

 

文◎松本由紀(編集部)/写真◎水橋崇行

【問い合わせ先】
ブランパン ブティック銀座
TEL.03-6254-7233
https://www.blancpain.com/ja

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