A.極端に回しすぎるのはNGだが、数時間程度であれば問題なし
機械式の腕時計で時刻を調整する場合、一般的には6時方向にリューズを動かして時計回りに時分針を移動させることが多い。
ではこれを反時計回り(12時方向)にして時刻を調整するとどうなるのか。
逆回しをしてはいけないわけではない。ただしすべての時計が逆回しできるわけではないため注意してほしい
修理技術者に聞いたところ、針を逆回しするのは100%NGかというとそうでもないと言う。
例えば10時間の時差のある地域に行った際、時計回りに10時間分進めるより、逆回しで2時間戻すほうが、機械内部の歯車を回す回数自体は少ない。
もちろんムーヴメントの仕組み上、時計の針は逆回転するようにできていないためやり過ぎはよくないが、数時間分であればそれほど内部に影響は出ないという。
ただしデイト表示付きや複雑時計、アンティーク時計での逆回しは故障につながるため注意が必要だ。
文◎松本由紀(編集部)
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