》ロケットから直接フライス盤で削られた文字盤に注目
カザフスタンの草原地帯から回収されたロケットを使用して製作された“Werenbach(ヴァーレンバッハ)”の時計。文字盤を見るとロケットエンジン心臓部の燃焼痕がそのまま残っており、ヴァーレンバッハの時計が一点ものであることが保証される。
文字盤のオレンジ色はカウリング(ロケットブースターの底部)の未塗装品、黒色はロケットブースターの内部の塗装品、オリーブ色はロケットのメインカラーであるロケットブースターの外側の未塗装品、そして文字盤の白色はロケットの最上部にあるノーズコーンの未塗装品である。
最近までヴァーレンバッハはチューリッヒの自社アトリエで製造していたが、生産量の増加に伴い必要に応じて、ジュラにあるスイスの老舗組立業者に製造を委託しているそうだ。ヴァーレンバッハのすべての時計には、5年間の保証が付いている。
Werenbach (ヴァーレンバッハ)
B.T.O II Superlative
B.T.O II Superlative は、4.5メガトンの推力を備えたブースター(タンク)の外側部分を文字盤に採用したモデル。
それぞれ使用するパートによってファイヤーマークが異なるため、世界でひとつだけのユニークな時計に仕上げられている。41mmのケースにサファイアクリスタル風防を使用。ソプロドの自動巻きムーヴメント、ニュートンを搭載。販売価格は 2257.10 米ドル(約25万5,000円)。
Werenbach (ヴァーレンバッハ)
B.T.O III Superlative
B.T.O III Superlativeは、ブースターの外側(クラッディング)を採用したモデル。
B.T.O II Su-perlativeと同じくブースターの外角部分を使用しているが、形状や素材が違うため。B.T.O IIで使用されたタンク部分とはまったく違うファイアーマークを楽しめる。このモデルも基本仕様は41mmのケースにサファイアクリスタル風防を使用。ソプロドの自動巻きムーヴメント、ニュートンを搭載。販売価格は 2257.10 米ドル(約25万5,000円)。
Werenbach (ヴァーレンバッハ)
B.T.O. VI Superlative
B.T.O VI Superlativeは、フェアリングと呼ばれる比較的先頭に近い部分を採用したモデル。
この素材は高度85kmに到達しただけでなく、カットアウトの場所によってはロケット上部の赤い塗装やソユーズの文字を楽しめるのが特徴となっている。41mmのケースにサファイアクリスタル風防を使用。ソプロドの自動巻きムーヴメント、ニュートンを搭載。販売価格は 2257.10 米ドル(約25万5,000円)。
》Werenbach (ヴァーレンバッハ)
公式サイト
https://www.werenbach.ch/en/
文◎William Hunnicutt
時計ブランド、アクセサリーブランドの輸入代理店を務めるスフィアブランディング代表。インポーターとして独自のセレクトで、ハマる人にはハマるプロダクトを日本に展開するほか、音楽をテーマにしたアパレルブランド、STEREO8のプロデューサーも務める。家ではネコのゴハン担当でもある。
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