先見性と開拓精神に妥協を許さないマニュファクチュールとして名高いクロノスイス。
オンラインで開催された“Watches & Wonders 2021”にて発表された同ブランドの新作情報をお届けしよう。
今回紹介する新作は、鮮やかなブルーが印象的な“スケルテック アジュール”、宝石のようなカラーリングが特徴的な“オープンギア レ・セック パライバ”、ガルバニックピンクの文字盤を備えた“フライング・レギュレーター オープンギア ピンク”、漆黒の闇を体現したタイムピース“オープンギア レ・セック ブラックアイス”の4種。
なかでもとくに注目なのは、新設計の手巻きキャリバーC.304が搭載されたモダンテイストのスケルトンウオッチとして昨年大きな話題を呼んだ“スケルテック“の新コレクション“スケルテック アジュール”だ。
“スケルテック アジュール”
■Ref. CH-3718-BKBLB。SS(ブラックDLC加工、45mm)。5気圧防水。手巻き(Cal. C.304)。世界限定50本。280万8000円
上品で神秘的な発色のブルーをベゼルや文字盤上のスケール部分に採用した“スケルテック アジュール”。有機的な形状のラグやケースも斬新かつスタイリッシュなデザインの新しいスケルトンウオッチとなっている。
新設計の手巻きキャリバーC.304が搭載された本モデル。166個のコンポーネントで構成される、この手巻きムーヴメントは、時計内部に納められたテンプやゼンマイの動きをメカニズム的、またビジュアル的にも鑑賞でき、その精緻な動きは見るものを飽きさせない。
スケルトン加工を前提に作られたX字型モノブロック構造を備え、6時位置に配されたテンプの周囲はパーツが削ぎ落され、究極のミニマリズムを体現したデザインとなっている。
鮮やかなブルーとブラックのコントラストが美しく魅力的だが、やはり最大の特徴はスケルテック独自のムーヴメントだろう。香箱、テンプ、輪列を空中に浮かぶように配置することで、機械式ムーヴメントの動きや造形を、最大限に際立たせている。
“フライング・レギュレーター オープンギア レ・セック パライバ“
■Ref. CH-6923-TUBK。SS(44mm径)。10気圧防水。自動巻き(Cal. C.301)。世界限定50本。157万3000円
2019年に発表された同ブランド初となるレトログラードセコンドを採用した自動巻きキャリバーC.301を搭載した最新モデル。
伝統的なハンドメイドによるギョーシェ装飾と、最新CVDコーティング技術を組み合わせるという革新的でユニークな手法で、自然界に見られる美しい発色を最新のメカニカルウォッチ上で再現した。
手首に乗せて動かすと、ハンドメイドで仕上げられたギョーシェ模様の文字盤の色が、柔らかなターコイズから、ペトロールブルーに、そしてジャングルグリーン、ディープパープルへと魔法のように変化する。これは同ブランドが独自に開発に成功したカラーで、美しく変化する様子は、希少性と美しさを兼ね備えた宝石パライバトルマリンを彷彿させる。
また、文字盤デザインもレトログラードを採用したことで、非常に個性的な仕上がりとなっている。
文◎川田健人(編集部)
【問い合わせ先】
栄光時計(クロノスイス)
TEL03-3837-0783
https://chronoswiss.com/jp