多彩なブランドを擁するセイコーから、今回は“プレザージュ”と“5スポーツ”の2ブランドをピックアップ。それぞれの人気上位3モデルを発表していく。
》 機械式からクォーツまで幅広いモデルがラインクイン
ウオッチライフニュースの兄弟誌(?)にあたるカジュアルウオッチ専門誌“タイムギア”では、毎年の年末号でその年の“売れ筋ランキング”を掲載しているのだが、そのランキングで、特に印象的なのが国産ブランドの人気の高さ。
読者アンケートに記載した“次に狙っている時計は?”という質問に対しての回答を、改めてブランドの国別に集計し直したところ、ブランド数では圧倒的に多いスイスを抑え、国産ブランドの割合が回答の4割以上も占める結果となっているのだ。
ではなぜ、それほどまでにカジュアルウオッチのジャンルで国産の人気が高いのだろうか。理由のひとつとして、“自国ブランド”というのが大きなアドバンテージとなっていることは言うまでもない。
例えば、セイコー、シチズン、カシオの国内における知名度は抜群であるし、これらを取り扱う時計ショップの数も圧倒的に多い。目にする機会が多いため、肌感覚として非常に身近な存在なのだ。また、販売店が多いということは、アフターサービスに関しての安心感を高める効果も果たしており、購入を決める際の重要なポイントになっているようだ。
今回は、そんな国産ブランドのなかから、“セイコー プレザージュ”と“セイコー5スポーツ”をクローズアップ。セイコーの協力のもとで選出した、人気モデルBEST3をに紹介していく。
》SEIKO PRESAGE(セイコー プレザージュ)の売れ筋BEST3
》SEIKO PRESAGE -第1位
SEIKO PRESAGE(セイコー プレザージュ
Ref.SARX077
ほうろうや漆塗り文字盤など、時計と伝統技術を融合し、日本的な美を追求したプレザージュ。本作は、クラシカルな雰囲気の強かったこれまでのラインナップから一転、現代的な雰囲気が強調されたコレクションの最新作。見る角度によって陰影を作り出す魅力的な文字盤が特徴だ。
■SS(ダイヤシールド加工/39.3mm径)。10気圧防水。自動巻き(Cal.6R35)。11万円
特徴的な文字盤は、麻の葉をイメージした伝統紋様を施し、その上を透明のコーティングを施して平面に仕上げている。日本的な美を感じさせつつも、バーインデックスや直線的なラグを持つケースなどが採用され、スタイリッシュな雰囲気に仕上げられているのも人気を集めた理由だろう。
》SEIKO PRESAGE-第2位
SEIKO PRESAGE(セイコー プレザージュ)
Ref.SARY167
バーテンダーの岸 久氏が監修を務め、カクテルの煌めきと色彩をウオッチデザインで表現し、発売以来、人気シリーズとなっている“カクテルタイム”シリーズ。ギョーシェのような装飾を施したグリーン文字盤が特徴となったこのモデルがモチーフとしているのは“モヒート”だ。印象的なカラー文字盤に目を奪われるが、実は曲げ秒針を採用するなど細部の造形も手が込んでいる。また本作は従来モデルより小径化されており、その絶妙なサイズ感も高評価に繋がったのだろう。
■SS(38.5mm径)。5気圧防水。自動巻き(Cal.4R35)。5万1700円
》SEIKO PRESAGE -第3位
SEIKO PRESAGE(セイコー プレザージュ)
Ref.SARY173
飛びローマンインデックスとリーフ針を組み合わせたクラシックな文字盤デザインから、機械式ムーヴメントがのぞくセミスケルトン仕様。実は本作も2位のSARY167同様に約38mm径の小顔モデルだ。セイコーブランドでは40mmアンダーのラインナップが少ないため、小振りサイズのプレザージュを求めるユーザーは結構多いようだ。
■SS(38.3mm径)。日常生活防水。自動巻き(Cal.4R38)。6万3800円
【問い合わせ先】
セイコーウオッチ お客様相談室
TEL:0120-061-012
セイコー プレザージュ公式サイト
https://www.seikowatches.com/jp-ja/products/presage
》SEIKO 5 SPORTS(セイコー 5スポーツ)の売れ筋BEST3
》SEIKO 5 SPORTS -第1位
SEIKO 5 SPORTS(セイコー 5スポーツ)
Ref.SBSA041
2019年9月にリローンチされ、話題を集めたセイコー5スポーツ。当初、回転ベゼル付きのスポーティなモデルのみの展開だったが、20年にはプレーンベゼル仕様のベーシックなモデルが追加された。デイデイト表示付きの機械式ムーヴメントを搭載し3万円台前半という価格を実現。コストパフォーマンスの高さも魅力だ。
■SS(40mm径)。10気圧防水。自動巻き(Cal.4R36)。3万800円
3万円台とは思えないしっかりとした作り。針の形状など、一見既存モデルと同じだが、実は従来よりも細くなっており、シャープな印象が強調されている。また、ケースの径が40mmと使けやすいサイズ感であることも人気を後押しした理由か。
》SEIKO 5 SPORTS -第2位
SEIKO 5 SPORTS(セイコー 5スポーツ)
Ref.SBSA025
5スポーツでは“スポーツ”や“スーツ”など、五つのスタイルをデザインコンセプトに掲げている。“ストリート”に分類される本作は、外装だけでなく、文字盤、時分針さえもワントーンでまとめたファッショナブルな雰囲気に仕上がったオールブラック仕様だ。バリエーションが豊富にあるため、ファッション感覚(もちろん時計としての信頼性も高いが)で楽しんでいるユーザーが多いのか、こうしたオールブラック仕様や奇抜な配色など、強烈な個性を主張したモデルが上位にランクインする傾向にあるようだ。
■SS(硬質コーティング/42.5mm径)。10気圧防水。自動巻き(Cal.4R36)。3万7400円
》SEIKO 5 SPORTS -第3位
SEIKO 5 SPORTS(セイコー 5スポーツス)
ストリートファイターⅤコラボレーション限定モデル SBSA079
対戦格闘ゲーム『ストリートファイターV』とのコラボレーションモデルで、6人のキャラクターをモチーフに6モデルがラインナップする。なかでも1番人気は主役的存在である“リュウ”モデルだ。道着の白をベースに、ベゼルにあえて荒らし加工を施して修業に打ち込むストイックな姿を表現した。
■SS(42.5mm径)。10気圧防水。自動巻き(Cal.4R36)。世界限定9999本。5万1700円
【問い合わせ先】
セイコーウオッチ お客様相談室
TEL:0120-061-012
セイコー 5スポーツ公式サイト
https://www.seikowatches.com/jp-ja/products/5sports
文◎堀内大輔(編集部)/構成◎船平卓馬(編集部)