前回反響の大きかったデイトジャストに続いて、今回はちょい古“エアキング”を紹介|ロレックス通信 No.147

 ロレックスが今年発表した新作で最も話題を読んだGMTマスター II のレフティ仕様。最近になってインスタグラムを見ていると、その投稿写真を見かけるようになった。噂では日本にもお持ちの方がすでにおられるようだ。それにしても世界最大の高級腕時計のマーケットプレイス“Chrono 24”に載っていたこのレフティ仕様は800万円という価格…。いやはや恐ろしい限りである。

 そんな話はさておき、前回のNo.146ではデイトジャストの第3世代の記事、つまりアンティークの部類に入る時代の記事を書いた。実はいろいろ仕事に追われていたため時間がなくて新幹線での移動中に書かいたものだった。しかしそれが想像以上に反響が大きくて驚かされたというわけである。そこで前回のデイトジャストほど古くはないが、今回は旧型のエアキングについて簡単に紹介したいと思う。

2001年から2007年まで生産された3代目エアキング、Ref.14000M

 エアキングといえば今年モデルチェンジを果たし、新型の自動巻ムーヴメントである3200系に移行。新しいレファレンス、Ref.126900となった。1950年代後半に登場したRef.5500から数えると6代目に当たる。

 そして今回取り上げたのは3代目となるRef.14000Mだ。それと比べて現行エアキングは、あまりにも違うため「どうしたの」って感じなのだが、もともとのエアキングは34mm径と小振りで、長年ロレックスのエントリーモデルとしてベーシックなコレクションだった。それが2014年に一旦姿を消し、その2年後の2016年には40mm径に大型化されたまったくの別物として突如発表されたのだった。

 オイスターパーペチュアルが充実してきたこともあり、その派生としてのポジショニングが中途半端になってきていたことは確かだった。そのためペットネームである“エアキング”名の由来にちなんで、新たにパイロットウオッチとしてのコンセプトでポジショニングを明確にしたのではないかと思われる。

今年モデルチェンジされた新しくなったエアキング、Ref.126900

 さて、Ref.14000Mだが、2001年から2007年まで生産され、1990年に登場した2代目のRef.14000に搭載されたノンクロノメーター仕様のCal.3000をベースに、その心臓部(テンプ)を支えるブリッジを、シングルから両支えのダブルブリッチ仕様に強化したCal.3130が搭載されたレファレンスだ。

 また、写真のスタンダードなバーインデックスタイプのほかにエクスプローラー I と同じく“3・6・9”のみにアラビア数字を使ったタイプも存在。加えて写真のスムースベゼルのほかに古典的な雰囲気のエンジンターンドベゼル仕様のRef.14010Mもラインナップしている。

 Ref.14000Mの現在の実勢価格を見てみると、50万円台から60万円台といったところ。以前の相場をご存じの方からすると「何それ高っ」と驚かれるかもしれないが、同時代のデイトジャストの5桁レファレンスに比べるとそれでも10万円ぐらい低いという状況なのである。

■ 主要11モデルの月間ロレックス相場(5月20日更新)

 先月の定点チェックに引き続き今月も目立った動きは感じられない。強いて挙げるならばエアキングが下がり続けていることと、それとは対照的にエクスプローラー I が今月も8万円アップしており、今年になってからずっと上がり続けている点だ。

【GMTマスターII/Ref.126710BLRO】国内定価111万9100円
・実勢価格:361万円→365万円(↑) 先月より4万円アップ

【デイトナ/Ref.116500LN】国内定価160万9300円
・実勢価格:496万円→491万円(↓) 先月より5万円ダウン

【サブマリーナーデイト/Ref.126610LN】国内定価111万8700円
・実勢価格:218万円→216万円(↓) 先月より2万円ダウン

【サブマリーナーデイト グリーン/Ref.126610LV】国内定価117万7000円
・実勢価格:296万円→298万円(↑) 先月より2万円アップ

【ミルガウス/Ref.116400GV】国内定価101万4200円
・実勢価格: 171万円→169万円(↓) 先月より2万円ダウン

【ヨットマスターロジウム/Ref.126622】国内定価136万4000円
・実勢価格:234万円→238万円(↑) 先月より4万円アップ

【ディープシー/Ref.126660】国内定価153万8900円
・実勢価格:205万円→202万円(↓) 先月より3万円ダウン

【エアキング/Ref.116900】国内定価79万3100円
・実勢価格:156万円→146万円(↓) 先月より10万円ダウン

【デイトジャスト/Ref.126200】国内定価80万4100円
・実勢価格:118万円→119万円(↑) 先月より1万円アップ

【エクスプローラーII/Ref.226570】国内定価104万9400円
・実勢価格:182万円→188万円(↑) 先月より6万円アップ

【エクスプローラーI/Ref.124270】国内定価79万3100円
・実勢価格:135万円→143万円(↑) 先月より8万円アップ

菊地 吉正 – KIKUCHI Yoshimasa

時計専門誌「パワーウオッチ」を筆頭に「ロービート」、「タイムギア」などの時計雑誌を次々に生み出す。現在、発行人兼総編集長として刊行数は年間20冊以上にのぼる。また、近年では、業界初の時計専門のクラウドファンディングサイト「WATCH Makers」を開設。さらには、アンティークウオッチのテイストを再現した自身の時計ブランド「OUTLINE(アウトライン)」のクリエイティブディレクターとしてオリジナル時計の企画・監修も手がける。
2019年から毎週日曜の朝「総編・菊地吉正のロレックス通信」をYahooニュースに連載中!

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