2022年新作発表まで残り10日。高騰から一転、大幅に下落 !  3月18日付け実勢価格定点チェック|ロレックス通信 No.138

 コロナウイルスの世界的な蔓延を受けて、オンライン形式で2020年4月にスタートしたスイス・ジュネーブで開催の高級腕時計の新作発表の場「Watches & Wonders Geneva」(ウォッチ&ワンダー ジュネーブ)。今年は来たる3月30日~4月5日(現地時間)の期間で開催される。そして今回からはオンラインだけでなくジュネーブでのリアルイベントも開催されるという。

 参加するのはカルティエやヴァシュロン・コンスタンタンなどを擁するリシュモングループを筆頭に、ロレックスやシャネル、そして日本からはグランドセイコーも加わり20ブランド以上が2022年新作を発表する。

 なかでも特に注目度が高いのは、何だかんだ言ってもやっぱりロレックスだろう。特にいまだ旧型のムーヴメントが搭載されているミルガウスとエアキングについては、デザインも含めてフルモデルチェンジされるのか、それとも外装はそのままにムーヴメントだけが載せ換えられるのか、はたまた生産終了となって姿を消してしまうのか、その去就に注目が集まっている。そこで今回はそのひとつエアキングについて簡単におさらいしておきたい。

現行エアキングのRef.116900。パイロットウオッチをコンセプトとしているため文字盤上のインデックスは3・6・9を除いて分表示の5〜55となっているのが特徴。ミルガウス用に開発された耐磁仕様のCal.3131を搭載する

 現行のRef.116900は、旧型のRef.114200が生産を終了してから2年のブランクを経て2016年に新生エアキングとして復活。それまでのデザインとはまったくの別物に一新されての登場となった。

 エアキングといえば、1950年代後半からオイスターパーペチュアル エアキングとして、ベーシックなオイスターパーペチュアルの派生モデルとして展開されてきた。34mm径と小振りなケースにシンプルなデザインで、どちらかというとロレックスのエントリーラインとしての位置付けだった。

 それが一転、スポーツ系モデル(ロレックスではプロフェッショナルウオッチと呼ぶシリーズ)としてケースは34mmから40mmへと6mmもサイズアップ、しかもロレックスのなかでも1番と言えるほどの主張の強いデザインが採用された。このある意味ロレックスらしからぬデザインは、当初かなり注目を集めたものの、それが仇となってその後の人気はイマイチだった。そのためほかのスポーツモデルがプレミアム価格化していくなかでも2020年の夏頃までは定価を下回るお買い得なモデルだったのだ。

 それが21年の新作発表が間近に迫った3月に一時的にものすごい高騰をみせたのである。なんと3月26日に89万円だった実勢価格は、その1週間後の4月2日には127万円といっきに急上昇。その後、4月7日の公式発表前にロレックスが同社WEBサイトで新作のチラ見せ動画を公開。新作がエアキングではないことが何となくわかり、わずか数日で90万円台まで下落するという奇怪な動きとなった。

 ただ、それ以降は実勢価格も100万円台前半で推移。昨年暮れからぐんぐんと上昇していき170万円台まで上昇。直近の実勢価格は160万円台である。

 ある並行輸入店は、最近のロレックスの新作の傾向について、基本デザインはほとんど変えずにムーヴメントのみを載せ換える傾向が強いため、仮にエアキングが今回モデルチェンジされたとしても、見た目が変わらないとすれば、一時的には高騰するも、さらに上がるかどうかは正直微妙だとみているようだ。

【写真】エアキングのほかの写真と価格推移グラフをチェック!

■ 主要11モデルの月間ロレックス相場(3月18日更新)

 これまで異常な高騰をみせていたロレックスの実勢価格が、新作発表を間近に控えたこのタイミングになって、主要人気モデルのほとんどが、大きく下落している。これについてはいろいろと囁かれているが、理由はどうあれ願わくはさらにこの傾向が続くことを期待したい。

【GMTマスターII/Ref.126710BLRO】国内定価111万9100円
・実勢価格:406万円→369万円(↓) 先月より37万円ダウン

【デイトナ/Ref.116500LN】国内定価160万9300円
・実勢価格:541万円→515万円(↓) 先月より26万円ダウン

【サブマリーナーデイト/Ref.126610LN】国内定価111万8700円
・実勢価格:236万円→216万円(↓) 先月より20万円ダウン

【サブマリーナーデイト グリーン/Ref.126610LV】国内定価117万7000円
・実勢価格:330万円→292万円(↓) 先月より38万円ダウン

【ミルガウス/Ref.116400GV】国内定価101万4200円
・実勢価格: 196万円→163万円(↓) 先月より33万円ダウン

【ヨットマスターロジウム/Ref.126622】国内定価136万4000円
・実勢価格:247万円→233万円(↓) 先月より14万円ダウン

【ディープシー/Ref.126660】国内定価153万8900円
・実勢価格:247万円→208万円(↓) 先月より39万円ダウン

【エアキング/Ref.116900】国内定価79万3100円
・実勢価格:172万円→161万円(↓) 先月より11万円ダウン

【デイトジャスト/Ref.126200】国内定価80万4100円
・実勢価格:120万円→119万円(↓) 先月より1万円ダウン

【エクスプローラーII/Ref.226570】国内定価104万9400円
・実勢価格:183万円→184万円(↑) 先月より1万円アップ

【エクスプローラーI/Ref.124270】国内定価79万3100円
・実勢価格:135万円→129万円(↓) 先月より6万円ダウン

菊地 吉正 – KIKUCHI Yoshimasa

時計専門誌「パワーウオッチ」を筆頭に「ロービート」、「タイムギア」などの時計雑誌を次々に生み出す。現在、発行人兼総編集長として刊行数は年間20冊以上にのぼる。また、近年では、業界初の時計専門のクラウドファンディングサイト「WATCH Makers」を開設。さらには、アンティークウオッチのテイストを再現した自身の時計ブランド「OUTLINE(アウトライン)」のクリエイティブディレクターとしてオリジナル時計の企画・監修も手がける。
2019年から毎週日曜の朝「総編・菊地吉正のロレックス通信」をYahooニュースに連載中!

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