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【SEIKOメカクォーツで3万円台】最新作は世界23都市のデュアルタイム時計として40年代の名機を再現

 海外、特にマイクロブランドと呼ばれる規模の小さめの時計メーカーを中心に、最近多く見受けられるのが、メカクォーツと呼ばれるムーヴメントを使ったモデルである。ここに取り上げた時計専門誌の総編集長がプロデュースする時計ブランド、アウトラインの最新作“パイロットクロノ20thリミテッド”もそんなメカクォーツのクロノグラフムーヴメントを搭載する。

 そもそもメカクォーツとはどんな機械なのか簡単に説明すると、1980年代後半にスイスの高級時計メーカーであるジャガー・ルクルトやムーヴメントメーカーのフレデリック・ピゲによって開発され90年代には多くの高級ブランドで採用された。最大の特徴は、クォーツ特有の秒針が1秒ごとに動くステップ運針ではなく機械式のような断続的に動くスイープ運針するという点にある。

写真は最もベーシックなタイプのRef.YK20221-1BL。これを含めて全部で3種類のデザインが用意されている

 ちなみにパイロットクロノ20thリミテッドに搭載されているセイコー製のCal.VK64の場合はクロノグラフムーヴメントのため通常の秒針ではなく計測用の赤いクロノグラフ秒針がスイープ運針となる。

 さてこのモデルは、見てのとおり文字盤外周に世界23の都市名を配するデザインが特徴的だが、これはアンティークウオッチの愛好家にはよく知られている1940年代の通称“フライングオフィサー”から着想を得て再現されたものだ。

【写真】1940年代のフライングオフィサーの写真をチェック!

 フライングオフィサーとは文字盤外周に時差に応じて1時間ごとに都市名を配置し、パイロットが飛行中でも都市間の時差を確認できるように、1から12までの目盛り付き回転ベゼルを装備した2カウンタークロノグラフとして開発された。

時差が確認できるだけでなく、日本の時刻に加えてもうひとつ、世界23都市の中から指定した都市の時刻も同時に確認できるデュアルタイムウオッチなのだ

 そして、パイロットクロノ20thリミテッドにおいては、時差はもちろんのこと、文字盤外周に設けられた都市名に回転ベゼル上の“赤い12”の位置を合わせることで、日本にいながらその都市のおよその現在時刻が確認できる点も大きな特徴となっている。つまり、時分針で日本の時刻。回転ベゼル上の数字で選択した都市の時刻と、同時に二つの時間帯が表示できるというわけだ。

 なお、一般発売は4月中旬を予定しているとのこと。詳細については現在実施しているクラウドファンディングサイト「ウオッチメーカーズ」にて確認することできる。ちなみに同サイトでは早割特価2万8050円とかなりお得になっている。

『アウトライン・パイロットクロノ20thリミテッド』
316Lステンレススチール。ケース径42 mm。日常生活防水(3気圧)。メカクォーツ(セイコーVK64)。限定200本。3万7400円

クラウドファンディング「ウオッチメーカーズ」

文◎堀内大輔(編集部)

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