ロレックス @kikuchiのいまどきの時計考

ないない尽くしの日本市場。1月21日付け実勢価格定点チェック!|【ロレックス】通信 No.130

 今年に入ってからというもの、ロレックスの実勢価格の上昇が止まらない。いまとなってはあまりにも実態とかけ離れすぎてしまい、もはやその動向について書きようもないというのが正直なところ。おそらくは読者のみなさんもいい加減うんざりといったところだろう。ただ毎回第3週目のテーマとして実勢価格の前月との増減比較をお届けしているため、まずはその状況について今回もざっとお伝えしたい。

 下のリストをご覧いただきたい。主要11モデルについて先月(12月17日)時点と一昨日の1月21日に更新した実勢価格の安値相場とを比較したものだが、見てのとおり何と11モデル中10モデルが数十万という単位で上昇している。

 筆者は当ウオッチライフニュースにおいて「週間ロレックス相場」という情報をお届けするようになってから、かれこれ約12年もの間ずっと実勢価格の推移を見てきているが、1カ月間に何十万も上がるというのはモデルによっては希にあったものの、これだけの数のモデルが一度に上がるというのはもちろん初めてのことだ。

生産終了になるのか、はたまたモデルチェンジで継続されるのか、ミルガウスとともにその去就が注目されるエアキング 。その時期が2カ月後に迫ったこともあって高騰が著しい

 つまり、それだけ平行輸入市場にもモノが無い。特に高騰著しいデイトナ、GMTマスター II (ペプシ・ジュビリー)、エアキング については、現に主要な並行輸入店(5社)のWEBサイトを確認してみたが、中古はあるが新品についてはすべてSOLD OUTとなっていた。在庫があってもWEBサイトに載せてないということもあるだろうが、いずれにせよ極めて少ないという状況なのは確かだろう。

■ 主要11モデルの月間ロレックス相場(1月21日更新)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
【GMTマスターII/Ref.126710BLRO】国内定価111万9100円
・実勢価格:289万円→400万円(↑) 先月より128万円アップ

【デイトナ/Ref.116500LN】国内定価160万9300円
・実勢価格:422万円→515万円(↑) 先月より93万円アップ

【サブマリーナーデイト/Ref.126610LN】国内定価111万8700円
・実勢価格:192万円→248万円(↑) 先月より56万円アップ

【サブマリーナーデイト グリーン/Ref.126610LV】国内定価117万7000円
・実勢価格:254万円→330万円(↑) 先月より76万円アップ

【ミルガウス/Ref.116400GV】国内定価101万4200円
・実勢価格: 143万円→183万円(↑) 先月より40万円アップ

【ヨットマスターロジウム/Ref.126622】国内定価136万4000円
・実勢価格:220万円→245万円(↑) 先月より25万円アップ

【ディープシー/Ref.126660】国内定価153万8900円
・実勢価格:178万円→185万円(↑) 先月より7万円アップ

【エアキング/Ref.116900】国内定価79万3100円
・実勢価格:108万円→160万円(↑) 先月より52万円アップ

【デイトジャスト/Ref.126200】国内定価80万4100円
・実勢価格:104万円→117万円(↑) 先月より13万円アップ

【エクスプローラーII/Ref.226570】国内定価104万9400円
・実勢価格:163万円→173万円(↑) 先月より10万円ダウン

【エクスプローラーI/Ref.124270】国内定価79万3100円
・実勢価格:121万円→134万円(↑) 先月より13万円アップ

菊地 吉正 - KIKUCHI Yoshimasa

時計専門誌「パワーウオッチ」を筆頭に「ロービート」、「タイムギア」などの時計雑誌を次々に生み出す。現在、発行人兼総編集長として刊行数は年間20冊以上にのぼる。また、近年では、業界初の時計専門のクラウドファンディングサイト「WATCH Makers」を開設。さらには、アンティークウオッチのテイストを再現した自身の時計ブランド「OUTLINE(アウトライン)」のクリエイティブディレクターとしてオリジナル時計の企画・監修も手がける。
2019年から毎週日曜の朝「総編・菊地吉正のロレックス通信」をYahooニュースに連載中!

-ロレックス, @kikuchiのいまどきの時計考
-, , , , , , ,