【ブランド名は“ねずみ小僧”からインスパイア】スウェーデン発の時計ブランド、“Nezumi Studios(ネズミ・スタジオ)”に注目

 Nezumi Studios(ネズミ・スタジオ)はスウェーデンの首都、ストックホルムを拠点とする、日本未上陸の時計ブランド。ヴィンテージスポーツカーと腕時計の愛好家であるデザイナーのデイビッド・カンポ・カルデネスにより、2011年に設立された。ファッション業界出身のカルデネスは、世界有数のブランドや小売店のクリエイティブディレクション、プロダクトデザイン、ブランド構築、ソーシング、製造に携わっていた人物だ。


 このネズミ・スタジオという独特のブランド名は、カルデネスが子供の頃に本を読んで知った、 “ねずみ小僧”に由来しているという。日本では誰もが知る江戸時代に実在した大泥棒、あの“ねずみ小僧”である。

 カルデネスが読んだのは、主人公のねずみ小僧が大名屋敷から金を盗んでは、貧しい人たちに金を分け与えるという話だったそうで、このストーリーに影響を受けた彼は、 ブランド名に“ネズミ”という言葉を加えただけでなく、設立当初よりチャリティ活動を支援してきた。いまでは、自分たちにこれほどふさわしいブランド名はない、思っているそうだ。

 ネズミ・スタジオは、スウェーデン産のセルビッチデニムジーンズを50本限定で生産、販売することからブランドをスタートし、当時1本 300米ドル(当時換算レートで約3万7千円)という価格にもかかわらず、瞬く間に完売。これをきっかけにデニム製品、レザーグッズ、アクセサリーのフルコレクションを製造、販売するようになり、2015年から腕時計コレクションの発売を開始。そのラインナップを広げている。今回は、ネズミ・スタジオのコレクションから3本の時計を紹介する。


Nezumi Studios(ネズミ・スタジオ)
ヴォワチュール(Ref. VQ2.802)

 フランス語で「車」を意味する、Voiture(ヴォワチュール)は、2015年に登場した定番コレクションだ。1960年代から70年代のレーシングウオッチにインスパイアされたデザインをコンセプトにしており、ダブルドーム型サファイアクリスタル風防を備えた40mmケースにはタキメータースケールが設置されており、レーシーな雰囲気を醸し出している。


 ムーヴメントはセイコーインスツルのメカクォーツ、Cal.VK63を搭載。 ドイツ組立で、販売価格は3160スウェーデン・クローネ(約4万円)。


Nezumi Studios(ネズミ・スタジオ)
トネール(Ref. TQ1.202)

 次に紹介するのはフランス語で“雷”を意味する、Tonnerre(トネール)。 このモデルは最近の時計ではあまり見かけない、テレメーター機能を備えたクロノグラフだ。文字盤の外周にはテレメータースケールに囲まれており、テレメーターは光速と音速の速度差を利用し、2つの離れた地点間の距離を計測することができる。


 ドーム型サファイアクリスタル風防を備えた38mmケースを採用しており、ムーヴメントはセイコーインスツルのメカクォーツ、Cal.VK63を搭載。このモデルもドイツ組み立てで販売価格は3160スウェーデン・クローネ(約4万円)。ブラックまたはブラウンのベジタブルタンニンなめしレザーベルトが付属する。


Nezumi Studios(ネズミ・スタジオ)
ヴォワチュール(ブランド創設10周年記念コレクション)

 最後に紹介するのはネズミ・スタジオの設立10周年を記念したヴォワチュール の限定モデルだ。 2022年1月時点で発売時期や販売価格は未定だが、ネズミ・スタジオのウェブサイトで画像を確認することができる。


 スイスのセリタ製手巻きムーヴメント、Cal.SW510Mbを搭載しており、創業者のカルデネス氏はムーヴメントの選択について“手巻き時計は私が好きな時計製造の時代にタイムカプセルのように蘇り、そして自動巻き時計よりも薄型であることが選択の理由だ”と語っている。ヴォワチュール ・クロノグラフがベースとなっており、3色のカラーバリエーションをラインナップ。各色が300本限定で、ジュビリータイプのブレスレットが付属、シリアルナンバーが刻印されるようだ。


ヴォワチュール限定モデル(Ref. VM1S.101)


ヴォワチュール限定モデル(Ref. VM1S.201)


ヴォワチュール限定モデル(Ref. VM1S.601)


》Nezumi Studios(ネズミ・スタジオ)
公式サイト
https://www.nezumistudios.com/


文◎William Hunnicutt
時計ブランド、アクセサリーブランドの輸入代理店を務めるスフィアブランディング代表。インポーターとして独自のセレクトで、ハマる人にはハマるプロダクトを日本に展開するほか、音楽をテーマにしたアパレルブランド、STEREO8のプロデューサーも務める。家ではネコのゴハン担当でもある。

https://www.instagram.com/spherebranding/

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