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【価格破壊ウオッチを実機レビュー】COSC認定で600m防水、MIDO(ミドー)のオーシャンダイバー最上位モデル

 10万円台から20万円台の手の届く価格帯ながら、高級時計に負けない素材や機能を備えた“価格破壊モデル”。前回はルノータスの限定モデルを紹介したが、今回注目したのは、MIDO(ミドー)の“オーシャンスター 600 クロノメーター”だ。今回も実機を借りて編集部がレビューしていく。

 なお、カジュアルウオッチ専門誌、TIMEGear(タイムギア)の公式YouTubeチャンネルでも今回記事で取り上げたミドーのオーシャンスター 600 クロノメーターのレビュー動画を配信中。

 本日(1月14日)の19時からは、10万円台ながらメテオライト(隕石)を文字盤に採用した“価格破壊モデル”、ルノータスの“A904 メテオライト・リミテッド”の実機レビュー動画も配信が開始される。両モデルのさらに詳しくディテールを確認したいという人は、そちらもチェックして欲しい。


【今回の実機レビューモデルはコチラ】

MIDO(ミドー)
オーシャンスター 600 クロノメーター
■品番;Ref. M026.608.11.041.01
■素材:316Lステンレススチール&ブレス(両面無反射サファイアクリスタル)
■サイズ:43.5mm、厚さ14.6mm、ブレス幅22mm
■防水性:600m防水
■ムーヴメント:自動巻き(Cal.80Si)
■価格:21万8900円


【MIDO(ミドー)のブランド紹介】
 スイスにおける時計製造の中心地として知られるジュラ渓谷のル・ロックルで時計職人ジョージ・シャレンが設立。時計の防水機構が確立していない30年代にコルク製パッキンを用いた独自のリューズ防水システムを開発するなど、一貫して良質な実用時計を作り続けてきた実力派ブランドである。

 現行コレクションにおいても、30年代の名作を原点とするマルチフォート、カラフルな減圧表示を備えて60年代に発売されたスキンダイバーウオッチの復刻版など、多彩なモデルを展開している。今回紹介するのは、タウンユースにも映えるデザイン性を兼ね備えた本格ダイバーズコレクション、オーシャンスターの最上位機種である“オーシャンスター 600 クロノメーター”だ。


【外装について】


 セラミック製の逆回転防止ベゼルは、ベゼルを押し込んでから動かす特殊なロック機構を採用し、ケース左側には、飽和潜水に対応するヘリウムガスエスケープバルブも装備。水抜き用に設置したという小穴の有無については評価が分かれるところだが、プロ仕様の実用性が追求されている。

 ケースからラグにかけてのラインに加え、ブレスレットのコマもそれぞれがわずかにカーブしたフォルムを採用。面取りを施した丁寧な仕上げにより、心地よい重量感と装着感を生み出す。ブレスレットは中央のコマを鏡面仕上げにしたことで、高級感が高められているのも魅力的だ。


【文字盤について】


 針、インデックス、逆回転防止ベゼルのトップにはスーパールミノバ夜光を塗布。ダイバーズスタイルの大振りなインデックス、針のデザインなので、暗闇でも抜群の視認性を確保している。


【ムーヴメントについて】


 スイスクロノメーター検定協会(通称COSC)が実施する精度認定を取得した次世代機、Cal.80Si。1日あたりの誤差が+6秒から-4秒以内という高精度に加え、最大80時間のパワーリザーブを実現。本格ダイバーズの堅牢性や防水性と合わせて、ぉのムーヴメントのスペックの高さもデイリーユースの実用時計として、大きな魅力となっている。


【装着感について】


 ネイビーは陰影を生むサンレイ文字盤と仕様を変えており、手首に着けたときに光を反射して文字盤に表情が加わる。サンレイの筋目や光沢感が控えめなので、スポーティさとエレガントさのバランス感が良いのも個人的に好印象なポイントだ。


【総評】
 耐磁性に優れたシリコン製ヒゲゼンマイを備え、最大80時間パワーリザーブとクロノメーター認定を取得したムーヴメントを搭載し、さらに600m防水で20万円台の前半というのはかなり満足度が高い。デザインがスタンダードなのでインパクトは薄めだが、個人的には外装の曲線を取り入れたデザインと丁寧な仕上げが好印象。細部の作り込みが全体の高級感を高めている。グループ内にETAがいるアドバンテージを最大限に生かした、抜群にコストパフォーマンスの高いモデルと言えるだろう。


【問い合わせ先】
ミドー/スウォッチ グループ ジャパン
TEL:03-6254-7190
https://www.midowatches.com/jp/

 

文◎船平卓馬(編集部)

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