並行輸入店に聞きました。何が売れましたか!人気のトップ 7|【ロレックス】通信 No.127

 みなさん。あけましておめでとうございます。

 今年最初のロレックス通信は、年が明けたばかりというのに昨年の話で恐縮だが、2021年は並行輸入店でいったいどんなモデルが売れたのか、その1〜7位までを紹介する。

 なぜ7位までかというと、実のところ筆者が総編集長を務める時計専門誌「パワーウオッチ(POWER Watch)」で、現在発売中の1月号(No.121)で実施した「本当に売れた腕時計ランキング・ベスト10」に基づくものだからだ。

 これは全国の並行輸入店にアンケート調査を実施し、21年に人気の売れ筋だったモデルをブランド問わずそのベスト10を出してもらい、それを集計してランキング形式でまとめたものである。本誌ではロレックス以外のブランドも当然入っているが、そこからロレックスだけを抜き出したのが今回紹介する結果というわけだ。

 では早速1位から7位を見ていきたい。ちなみに、順位表示の横のカッコ内の順位は、ロレックス以外のブランドを含めた総合順位を表している。

1位(総合1位)|デイトナ Ref.116500LN
2位(総合3位)|サブマリーナーデイト Ref.126610LN
3位(総合4位)|エクスプローラー I  Ref.214270(生産終了)
4位(総合5位)|ミルガウス Ref.116400GV
5位(総合6位)|サブマリーナーデイト Ref.116610LN(生産終了)
6位(総合8位)|オイスターパーペチュアル Ref.126000
7位(総合11位)|デイトジャスト36 Ref.126234

【画像】売れ筋ベスト7を写真でチェック!

不動の人気を誇るデイトナ(右)とサブマリーナーデイト。2021年も1位と2位にランクイン

 同連載の前回(第126回)でも書いたことだが、21年はとにかく異常な値上がりとなった年だった。特にデイトナは1年間で150万円以上もの値上がりとなった。それにもかかわらず人気に陰りが出るどころか、需要が衰えないというから恐ろしい。そんなわけで21年も堂々の1位となった。

 そして、ちょっと意外だったのはサブマリーナーデイトである。現行モデルが2位にランクインしていること自体は何ら不思議ではないが、5位に旧型もランクインしている。新旧がこんな近い順位で揃うというのはかなり珍しい。サブマリーナーデイトも21年は現行モデルの相場がかなり高止まり傾向で推移し、現在は実勢価格が190万円台とこれまで最高値となってしまった。それに対して旧型は程度の良い中古が170万円台で流通している。見た目がほとんど変わらないため、旧型に流れたというのも要因のひとつとして考えられるのかもしれない。

 例年にない珍しいことといえばもうひとつ、4位のミルガウスと6位のオイスターパーペチュアルである。トップ10にあまりなじみのないモデルであり、ある意味21年ならではとさえ言える結果だ。ミルガウスは今年(22年)、エアキングとともに最もモデルチェンジされる可能性が高いモデルとして考えられており、もしかすると廃番になるのではと、その去就についても注目されている。そのため実勢価格も急激に上昇しており今後の動向が気になる存在だ。

 もうひとつのオイスターパーペチュアルは、20年のモデルチェンジでパステルカラーの文字盤が採用され、これが海外で大ブレイク。世界中で入手困難に陥った。そして特に人気のカラーであるターコイズブルーについては定価の4倍と異常なほど高騰している。にもかかわらず需要は衰えず、デイトナ以上にいま入手が困難だと言われる。このように両者とも話題性が高く、その意味ではいま1番注目度の高いモデルと言えるのだ。

 最後に3位のエクスプローラー I と7位のデイトジャストについてだが、エクスプローラー I は、21年に36mm径にサイズダウンした新作にモデルチェンジされて、6月頃から日本でも流通がはじまったものの今回は旧型がランクインした。新型は販売期間が短いうえにコロナ禍で流通数も少なかった。対して旧型は生産終了に伴う需要増に加えて、いまだにちょっと大きめの旧型サイズ(39mm径)を支持する人が多いこともプラスになっているのではないか。

 一方のデイトジャストだが、21年にはヤシの木をイメージしたと言われる“パーム”とデイトジャストのベゼルで山形にカットされた装飾をモチーフにした、その名もベゼルと同じ“フーテッド”という二つの新文字盤が加わりおおむね評判が良かったようだ。デイトジャスト自体が一般的なモデルとして常に需要は高く、その意味では常に10位前後にランクインするモデルのため、この結果も例年どおりとも言えるだろう。

 なお今回のランキングから漏れた、GMTマスター II やエクスプローラー II などは、銘柄としては挙がっていたものの順位が低かったために総合ベスト10には入らなかったのである。

菊地 吉正 – KIKUCHI Yoshimasa

時計専門誌「パワーウオッチ」を筆頭に「ロービート」、「タイムギア」などの時計雑誌を次々に生み出す。現在、発行人兼総編集長として刊行数は年間20冊以上にのぼる。また、近年では、業界初の時計専門のクラウドファンディングサイト「WATCH Makers」を開設。さらには、アンティークウオッチのテイストを再現した自身の時計ブランド「OUTLINE(アウトライン)」のクリエイティブディレクターとしてオリジナル時計の企画・監修も手がける。
2019年から毎週日曜の朝「総編・菊地吉正のロレックス通信」をYahooニュースに連載中!

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