ロレックス 意外と知らない時計知識

Q36.ロレックス独自の発光塗料“クロマライト”は、スーパールミノバと何が違う?【ロレックス編】

A.青く光るほか、スーパールミノバより発光する持続時間が長い

 前回、Q35では針やインデックスなどに塗布される夜光塗料についてお届けした。今回は同じ夜光塗料のなかでも、ロレックスが独自に開発した“クロマライト”について紹介したい。

 ロレックスも2000年頃からはトリチウムに変わってスーパールミノバが採用されていた。
 なおスーパールミノバは日本の根本特殊化学株式会社が開発した“ルミノーバ”をもとに、根本特殊化学とスイスのトリテックAGとの合弁会社として1998年に設立された、ルミノバAGが開発したもの。ルミノーバより発光量の大きいものだ。
 それが、2007年に復活したミルガウスから新たに独自開発したクロマライトという夜光に変更された。

 クロマライトは2007年に登場し、ミルガウスなどに採用された。以降ディープシーやエクスプローラーIなどに続々と採用され、いまやほとんどの現行モデルでクロマライトが使用されている。
 スーパールミノバは暗所において緑色に発光するが、クロマライトは青色に発光するのが特徴だ。
 最大の違いはずばり発光時間。スーパールミノバが約4時間発光するのに対し、クロマライトはおよそ8時間とスーパールミノバの約2倍の持続時間を誇るといわれている。

写真上がスーパールミノバで、下がクロマライト。比較してわかるとおり、暗所で青く光っているのが特徴だ

 

文◎松本由紀(編集部)

参考文献
『ロレックス 最新が最高の理由』(シムサム・メディア、2011年)P15

 

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