【OUTLINEのアウトライン|no.3】 リベットブレスの弓カンをEX1のRef.1016用に調整してみた!

 第3回は、アウトライン・リベットブレスについて何度か問い合わせがあった、アンティークのエクスプローラー I のRef.1016に装着できるようにするための、弓カン調整法について紹介したいと思う。ちなみ、弓カンとはケースとブレスレットをつなぐためのパーツ(下写真の赤丸印、ロレックスではフラッシュフィットとも言う)のことだ。

 アウトライン・リベットブレスはサブマリーナーのアンティーク、Ref.5513やGMTマスターのRef.1675にはバネ棒部分を若干押し込めばそのままでも付く。しかし、エクスプローラー I のRef.1016の場合はちょっと難しい。理由は弓カン側のバネ棒の位置が、ラグ側に設けられている穴の位置よリも若干外側になってしまうためだ。ただ、そのずれ自体は1mmほどと少なく、調整は弓カンをほんの少し開いてバネ棒の位置を内側に入れることで簡単に解消できる。

 ちなみに余談だが、弓カン自体は、穴の位置が違っている場合に、弓カンの幅を開いたり閉じたりして調整できるようにするために考案されたものらしい。

 調整に際しては平型ヤットコやラジオペンチでも可能だが、ヤットコやラジオペンチだと均等に開くのが難しいうえに、表面に傷がついたりするためあまりオススメできない。そこで傷をつけずに開く手軽な手法として今回トライしたのが、どこにでもある割り箸を使ってやる方法だ。実はこの手法は日本の老舗ベルトメーカーとして知られるバンビ社の開発部の人に手軽なやり方として教わったものなのである。

左からエクスプローラー I 、アウトライン・リベットブレスレット、セブンイレブンでもらった割り箸、ピン外し、精密ドライバー、リベットブレスに付属する弓カン

 そして今回用意した割り箸は、コンビニ(セブンイレブン)でお弁当を購入した際にもらった先端が丸くなったもので意外にこれがちょうど良い。今回は先端部分を使用したが、後方のより太いほうでもどちらでもよい。ただし、本来は弓カンの内側の形状のようにカッターなどで削ってさらにヤスリで丸みをもたせたほうがよりいいようなのだが、今回筆者は、素材が木ということもあって柔らかいことと、ほんの少し開くだけだったこともあってそのまま使った。

 さて、どのようにしたかというとご覧のとおりである。あまりにも原始的な手法で笑われるかもしれないが、これが特別な工具無しで傷もつけずに調整するひとつの方法なのである(もちろんもっといいやり方があるのかもしれないが…)。

 この場合の注意点はひとつ。歪んでしまうのを防ぐために、一箇所だけに力が加わらないようにすることだ。そのためには割り箸の先端を両サイド、続いて中央という感じでの弓カン内側に押し当てながら少しずつ開いていき、その都度ラグに合わせてみては確認する。これを繰り返しながら調整するというわけである。なお、作業する際は傷を付けないように少し厚手の布なんどを敷いて行いたい。

 上の写真は調整後に装着して真横から撮ったものだ。右側のほうが弓カンの開きが若干大きかったのだろう、左側に比べてラグの表面よりも上にはみ出していることがわかる。これはまだ許容範囲で、肉眼で見るとほとんどわからないぐらい自然なので問題ないのだが、これ以上開きすぎると、弓カンの上部両サイドがベゼルよりも上にきてしまうため注意してほしい。

 なお、装着するとどんな雰囲気なのかスマホで簡単な動画を撮ってみたので、よかったら参考にしていただけたらと思う。

アウトライン・リベットブレスの詳細はコチラ

菊地 吉正 – KIKUCHI Yoshimasa

時計専門誌「パワーウオッチ」を筆頭に「ロービート」、「タイムギア」などの時計雑誌を次々に生み出す。現在、発行人兼総編集長として刊行数は年間20冊以上にのぼる。また、近年では、業界初の時計専門のクラウドファンディングサイト「WATCH Makers」を開設。さらには、アンティークウオッチのテイストを再現した自身の時計ブランド「OUTLINE(アウトライン)」のクリエイティブディレクターとしてオリジナル時計の企画・監修も手がける。

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