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【無駄のない精悍なデザインに惚れる】こだわりの“リバイバル系”ミリタリーウオッチ4選

 独特の機能美と実用性の高さが魅力のミリタリーウオッチ。今回は、過去に軍で実際に使用されていた軍用時計を原点に持つ、こだわりのリバイバルモデルを紹介。

戦場で作戦遂行を支えた軍用時計が原点

 戦争にはその時代における最先端の工業製品が投入されるのが常だ。それは兵器に限らず服や日用品などの生活物資においても顕著で、時計も戦争のたびに進化していった。

 女性用の装身具としての意味合いが強かった腕時計が、男性の実用時計として使われるようになったのは、19世紀終盤の戦争が契機になったとされている。それまでは懐中時計が主流だったが、砲兵が砲撃作戦を行うときに懐中時計をいちいち軍服のポケットから取り出すよりも、手首に巻いて作業したほうが便利で安全だったのだ。

 19世紀に懐中時計を腕に巻きつけるところから始まり、第1次大戦のころには小型化されて普及。航空機が発達していくとクロノグラフや計算尺付きの時計、海軍の特殊任務に対応するためには耐水性を高めてダイバーズウオッチといった具合に、戦地での任務や作戦が時計の機能を進化させていったわけだ

 今回は、そんなミリタリーウオッチのなかから、過去に戦場をくぐり抜けた本物の軍用時計を土台にしているリバイバルウオッチをセレクトしてみた。

 現行で流通しているミリタリーウオッチのほとんどは、あくまでもミリタリーウオッチをモチーフにしたモデルではある。しかし、そのルーツを辿って行けば背景となる歴史が存在しており、そのデザインにも普通の実用時計とは異なる、ミリタリーならでの凄みとも呼べる独特の雰囲気を感じとることができるはずだ。

》編集部のおすすめモデル-其の1
SINN(ジン)
ミリタリータイプⅣ

 “ジン=ミリタリー”というイメージを復活させ、改めてジンらしいミリタリーウオッチを開発することを目標にスタートした日本限定のミリタリーシリーズ最新作。このシリーズのモデル名はクロノグラフモデルの“タイプⅡ(2009年)”からスタートし、13年には3針の“タイプⅢ”が登場。そして19 年に“クラシックミリタリー”をコンセプトにした“タイプⅣ”が登場。1960年代にドイツ軍に採用されたクロノグラフ、156.Bを彷彿とさせるスタイルが魅力的だ。

■SS(41mm径)。20気圧防水。自動巻き(Cal. SW500)。世界限定100本。36万3000円

 1968年に当時の西ドイツ軍に制式採用されたクロノグラフ、156.B。ミルスペックの条件のひとつだったアクリル製風防を搭載するが、これに倣って、ミリタリー タイプⅣでもアクリル製風防を採用している。

【問い合わせ先】
ホッタ(TEL. 03-6226-4715)
公式サイト:https://sinn-japan.jp

 

》編集部のおすすめモデル-其の2
Tutima GLASHÜTTE(チュチマ・グラスヒュッテ)
グランドフリーガー

 コブラ針や両回転式のコインエッジベゼルといった往年の軍用時計の意匠を踏襲したフリーガーコレクションの代表作。

■Ref.6402-01。SS(43mm径)。20気圧防水。自動巻き(Cal.Tutima 320)。61万2700円

【問い合わせ先】
モントレックス(TEL.03-3668-8550)
公式サイト:http://www.montrex.co.jp/tutima.html

 

》編集部のおすすめモデル-其の3
GUINAND(ギナーン)
スターファイター

 1960年代に西ドイツ空軍が軍用クロノグラフとして制式採用した“155”のデザインを踏襲したモデル。

■SS(42.5mm径)。20気圧防水。自動巻き(Cal.ETA 7750)。43万8900円

【問い合わせ先】
ギナーンジャパン(TEL. 025-772-3477)
公式サイト:https://www.guinand-watch.jp

 

》編集部のおすすめモデル-其の4
PRIM(プリム)
オルリーク

 旧チェコスロバキア軍に採用された軍用時計の後継として1965年に製造された同社初の防水腕時計の意匠を継承している。

■Ref.PR.ORA.38.BK ORLIK。SS(38mm径)。100m防水。自動巻き(Cal.98)。40万4800円

【問い合わせ先】
ブレインズ(TEL. 03-3510-7711)
公式サイト:http://prim-watch.jp

 

文◎船平卓馬(編集部)

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