カジュアルウオッチ専門誌TIMEGear(タイムギア)で実施している“読者の欲しい時計ランキング”。お待ちかねの後編は、1位〜5位までをお届け。
それぞれのブランドを象徴する定番モデルが安定した支持を獲得
カジュアルウオッチ専門誌TIMEGear(タイムギア)で毎号実施している連載企画“読者が選んだ、欲しい時計ランキング”。今回は2020年2月末〜6月上旬までに集計した読者アンケートをもとに、30万円台までの予算で読者がいま“欲しい”と思っている時計を集計し、ランキング形式で紹介している。
前回は、5位以下のランキング(6位〜10位まで)を一挙に紹介したが、後編となる今回は1位〜5位までの上位ランキングを紹介していく。
上位ランキングで印象的だったのが、定番モデルの強さ。1位を獲得したG-SHOCKの“DW-5600”に加え、2位にはハミルトンの“ベンチュラ”、4位にG-SHOCKの“マッドマスター”がランクイン。それぞれまったく異なるコンセプト、デザイン、魅力を備えたモデルだが、いずれもブランドを代表するモデルであるのが共通点といえる。
また、3位のカル・レイモン“クラシックシンブリシティーゴールドケース”、9位のユンハンス“マイスターハンドワインド”と、クラシック路線のデザインが人気を取り戻しているのも注目のポイントといえるだろう。
》読者が欲しい時計-1位
G-SHOCK(ジーショック)
DW-5600
ワントーンで統一することにこだわったG-SHOCKの5600シリーズが堂々の第1位。今回ランクインしたのは、反転ディスプレイを採用し、全面ワントーンのマット仕上げが施されたオールブラック仕様。シンプルな色使いゆえに、時計のフォルムがいっそう際立ち、ソリッドな雰囲気を強調している。
■Ref.DW-5600BB-1JF。樹脂ケース&SS(48.9×42.8mmサイズ)。20気圧防水。クォーツ。1万2100円
ケースとストラップだけでなく、LCD液晶ディスプレイもオールブラックに仕上げたクールなデザインのため、若い世代からの支持が高かった。48.9×42.8mmと、存在感のあるサイズだが実際に着用してみると実寸よりも引き締まって見える。
》編集部が人気の理由を解説!
ケースからストラップまで、オールブラックでまとめあげられており、男らしさを演出しています。G-SHOCK初代のデザインを継承しているため、往年のファンの心をつかんだのではないのでしょうか。カジュアルコーデのマストハブアイテムになっているようです。
【問い合わせ先】
カシオ計算機 お客様相談室(TEL. 03-5334-4869)
https://products.g-shock.jp/_detail/DW-5600BB-1/
》読者が欲しい時計-2位
HAMILTON(ハミルトン)
ベンチュラ
ベンチュラ初のオールブラックモデルがランクイン。ステンレススチールケースにブラックPVD加工を施した、光沢のある質感のブラックカラーが端正なデザインとしている。盾形のケースフォルムや、原子をイメージしたドットとラインからなるインデックス、エレクトリックをイメージさせるジグザグ模様などは、オリジナルのデザインを忠実に受け継いでいる。
■Ref.H24401731。SS(32.3×50.3mmサイズ)。5気圧防水。クォーツ。11万1100円
ケースの縦サイズは50.3mmと大振りだが、ケースとラグをカーブさせた設計に加えラグの少し内側にストラップをセットしているため着用感は悪くない。
》編集部が人気の理由を解説!
マット感のある文字盤、光沢のあるラグやレザーストラップなど、オールブラックながらパーツごとに質感を変えることで、独特なケースデザインが引き立てられています。インデックスのドットをシルバーカラーにしているため、時刻の確認はしやすいです。
【問い合わせ先】
ハミルトン / スウォッチ グループ ジャパン(TEL.03-6254-7371)
https://www.hamiltonwatch.com/ja-jp/h24401731-quartz.html
》読者が欲しい時計-3位
KARL-LEIMON(カル・レイモン)
クラシック シンプリシティー ゴールドケース
去年クラウドファンディングサイト“Makuake”にてプロジェクトを掲載し、成功を収めたカル・レイモンの最新ムーンフェイズウオッチが人気を集めた。針やインデックスに採用された蓄光塗料や、クラシックな印象を深めるギョーシェ装飾など、カル・レイモンのファンから多く寄せられた意見が詰め込まれている。
■Ref.Gold with white Dial。SS(38mm径/ゴールドカラーPVD加工)。5気圧防水。クォーツ(Cal.6P24)。3万5750円
アール形状のベゼルや丸みを帯びたシックなケースを採用。ケースの上にひと回り小さいベゼルが乗るデザインを採用しているため小振りな印象を与える。
》編集部が人気の理由を解説!
シルバーとゴールドカラーの組み合わせに加え、高級感あふれるヴァーグギョーシェ装飾と、クラシカルだが力強い印象を与えるドーフィン針がアンティークな装いをプラスしているため、人気を集めた印象です。クラシックなデザインのため、どんなスタイルにも合わせられます。
【問い合わせ先】
カル・レイモン(info@karlleimonwatches.com)
https://karlleimonwatchshop-jp.com/collections/watches/products/gold-with-white-dial
》読者が欲しい時計-4位
G-SHOCK(ジーショック)
マッドマスター
耐久力の高いカーボン素材をまとった新構造のマッドマスター。衝撃などによる破損、変形を抑制し、金属製のボタンパイプなしで高い気密性を確保している。それに加え、ステンレススチールのパネルバック、ガラス繊維入りファインレジンのバックカバーを装備しているため、まさに最強のタフネスウオッチといえる。
■Ref.GG-B100-1A9JF。カーボン×樹脂(55.4×53.1mmサイズ)。20気圧防水。クォーツ。モバイルリンク機能。4万9500円
ケース径が55.4mm、厚みは19.3mmと存在感抜群のマッドマスター。重量もありそうに見えるが、クォーツムーヴメントに、ケースにはカーボン素材を採用しているためG-SHOCKらしい存在感を備えつつ軽量化を実現。見た目よりもかなり着け心地は良好だ。
》編集部が人気の理由を解説!
文字盤の上部には各種機能で使用するインジケーター、下部には大きめな液晶ディスプレイがレイアウトされた、視認性の良いフェイスデザインが支持を集めたようです。また、代名詞であるタフネスさに加え、多くの機能を備えながらアンダー5万円というコストパフォーマンスの高さも人気を集めた理由ではないでしょうか。
【問い合わせ先】
カシオ計算機 お客様相談室(TEL. 03-5334-4869)
https://products.g-shock.jp/_detail/GG-B100-1A9/
》読者が欲しい時計-5位
JUNGHANS(ユンハンス)
マイスター ハンド ワインド
ドーム形のプレキシガラスに、グレーマットの文字盤を組み合わせたアンティークウオッチを彷彿とさせるディテールが特徴のマイスター ハンド ワインド。そこに、細身のドーフィン針がエレガントさをプラスしている。ムーヴメントには手巻き式のキャリバーJ815.1を搭載し、裏ブタにシースルーバックを採用しており機械式の動きを見て楽しむことができる。
■Ref.027 3503 00。SS(37.7mm径)。30m防水。手巻き(Cal.J815.1)。20万200円
6時位置にはすり鉢状になった凹形のスモールセコンドを配置。また、目盛りと秒針は文字盤のデザインを踏襲しており、無駄な装飾を一切省いている点に注目だ。
》編集部が人気の理由を解説!
ドイツプロダクトに流れるミニマルなデザイン思想を体現したユンハンスウオッチはやはり人気が高いです。シンプルさを追求した、これほど視認性の良い実用的な時計はほかにはないです! また、レザーストラップには肉厚で上品なホーススキンを採用した点も面白いです。
【問い合わせ先】
ユーロパッション(TEL. 03-5295-0411)
http://www.europassion.co.jp/junghans/collection/027_3503_00.html
文◎船平卓馬(編集部)