覚えていない人がほとんどであろうが、昨年の秋、筆者はNOVE(ノーヴェ)のトライデントという時計を紹介した。
NOVE(ノーヴェ)のトライデントは、スイスの時計メーカー、NOVE(ノーヴェ)が開発した世界で最もスリムなダイバーウオッチを称するユニークな腕時計のことだ。
その詳細は、すでに公開している【なんと厚さ6.8mmなのに、200mの本格防水! NOVE(ノーヴェ)の世界で最もスリムなダイバーウオッチとは?】という記事のなかで紹介しているので、そちらをご覧いただきたいが、簡単に特徴を挙げると、6.8mmのケース厚にもかかわらず、200m防水を確保した画期的なモデルである。
画像を見ていても、確かに逆回転防止らしい特徴的なベゼルを備えているし、驚くほど薄いのだが“実際の時計はどうなのだろう、おもちゃっぽい時計なのかな?”などと、斜めにみていたのが本音だ。
NOVE(ノーヴェ)は日本未上陸のブランドだ。そのため、実機を見ることは難しいかなと思いつつも、どうしても実機が見たくなり、NOVE(ノーヴェ)の本国担当者に連絡をしてみると、なんと編集部に送ってくれるというではないか。
それから、待つこと2週間ほど。本当にNOVE(ノーヴェ)のトライデントが編集部にやってきたのだ。
実は11月の時点ですでに到着していたのだが、11月から続いていた数冊の雑誌制作とウエブの記事制作に忙殺され、なかなか紹介することができなかった。
実に数カ月も経ってしまったが、今回、NOVE(ノーヴェ)のトライデントの実機レビューをようやく紹介したいと思う。
さて、なんといってもそのケースだが、これが本当に薄い。写真の通り、非常に薄く、実機を前にしても200m防水というのがにわかには信じがたいほどだ。
そして、気になるのは着け心地。実際に着けてみるとこんな感じ。
日本人の平均的な手首周り長さは、年齢にもよるが、16.5〜17.5mmが標準と言われている。筆者の手首周りもそのくらいだ。
トライデントは、ケースこそ薄いが、サイズは46mmと比較的大きい。実際、標準的な手首周りの筆者が着けるとちょっと大きく感じたのが本音だ。
だが、何と言っても想像と違っていたのが、そのフィット感の良さ。確かにケースサイズは大きいのだが、非常に薄いために腕にピタッとフィットするのだ。
そしてもうひとつ想像を裏切られたのが、その質感。薄いケースにクォーツムーヴメントを搭載するということから、おもちゃみたいに軽く、頼りない雰囲気を想像していたのだが、薄いケースに反してブレスは厚みのあるしっかりとした作りで、非常に安定感を感じさせてくれる。また、バックルも両開きの両サイドプッシュタイプで扱いやすい。
肝心の防水性については、まだ実際にテストしていないので確認できていないが、判明次第、報告したいと思う。
NOVE(ノーヴェ)
トライデント
■Ref.E009-02。SS(ブルーIP加工、46mm径)。200m防水。クォーツ(Cal.Ronda 1062 Slimtec Quartz)。530ドル(日本円で約5万8300円)
さて、今回はトライデントのレビューとなったが、実はNOVE(ノーヴェ)側が気を効かせてトライデントのほか、Rocketeer(ロケッティア)と Craftsman(クラフツマン)というコレクションも一緒に送ってくれた。こちらのモデルもしっかりチェックしておいたので、日を改めて紹介しよう。
ちなみにこれがRocketeer(ロケッティア)。
こっちがCraftsman(クラフツマン)。
●掲載している日本円価格は、1ドル=110円で計算、算出したものです。
●未上陸ブランドのため、日本にノーヴェの正規輸入代理店はありません。
文◎佐藤杏輔(編集部)
【問い合わせ先】
NOVE(ノーヴェ)
https://nove.com