芸能人の愛用時計

林家 ぺー-男の肖像時計の選択(パワーウオッチVol.99)

手当たり次第購入したというピンクの腕時計。いずれもリーズナブルなファッションウオッチで、ブランドやデザインにはまったくこだわりがないという。ペーさん曰く「とにかく濃いピンクだったら何でもOKなんです(笑)。これらはコレクションの一部。多分もっとあると思うんだけどな」

 

身ピンク。100m離れていても林家ペー師匠だとわかるその服装。そもそもペー師匠はなんでピンクを着るのか?

「きっかけはテリー伊藤さんなの。30年くらい前に『天才たけしの元気が出るテレビ!!』や『お笑いウルトラクイズ』によく出ていたころ、テリーさんに『芸人は派手でなくちゃダメだよ』ってよく言われたんだよね。パー子は昔からピンクをよく着てたんだけど、そのころからペアでの仕事も増えてきたし、じゃあ自分も着るかって。男性用でピンクの服って当時はほとんどなかったんだけど、僕は体が小さいから女性用のLサイズだと着られたんだよね」

 当然ながら愛用の時計もピンク。ノーブランド品ばかりだが、よくこれだけ集めたものだ。ちなみに、淡いピンクには食指が動かず、色が濃いものだけを選んで購入しているという。

「パー子にも頼んでおいて、見つけたらできるだけ買うようにしてるの。ショッピングモールに営業に行ったりすることも多いから、出番の合間にお店をのぞいたりね。ふだん時間を見るのはスマホで、時計はあくまでもアクセサリー。安い時計だから、パッと見ると止まってたりするから(笑)」

 モノには無頓着で高級品にはほとんど興味がないという。

「クルマも同じカローラに16年乗り続けていたくらいだしね。ただ今回は見つからなかったんだけど、自分では勲章だと思っているいい時計を2本だけ持っていて、1本は『お笑いウルトラクイズ』で唯一皆勤賞だったから、日本テレビの偉い人にもらった時計。もう1本は『東スポ大賞』にやっぱり毎回登場してるから、東スポの偉い人にもらった時計。両方ともビートたけしさんの絡みだね」

 そしてペー師匠といえばカメラ。芸能人を突発的に撮影することでも有名だが、最近はちょっとやりにくいという。

「肖像権がうるさいんですよ。収録前に共演者のマネージャーから『写真はNGですから』って釘を刺されちゃうんだもん。こっちは持ちネタのひとつなんだからまいっちゃうよね。まあ肖像権なんていうのも、うちの林家一門がうるさく言い始めたんだけど。林家正蔵権ってくらいで(笑)」

 

林家 ぺー(漫談家
HAYASHIYA PE 1941年11月29日、大阪府生まれ。64年に先代の林家三平に入門して、一門では珍しい漫談家となる。80年代には『天才たけしの元気が出るテレビ!!』『お笑いウルトラクイズ』への出演で人気を得る。夫人のパー子とともにテレビ出演することが多く、芸能人とのツーショット写真撮影コレクションでも有名。近年は一門の林家たい平に弟子入りし、寄席の高座で落語を披露することもある。

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