芸能人の愛用時計

滝藤 賢一-男の肖像時計の選択(パワーウオッチVol.93)

プレゼントでいただいたという時計は、“ENGINEERD GARMENT”と“TIMEX”がコラボレーションしたBEAMS限定モデル。個性的な反転文字盤を採用している。滝藤さん曰く「時間がわかりづらいのがいいよね(笑)」

 

 頼りないサラリーマンから悪人、2次元キャラクターまで、幅広い役柄を変幻自在に乗りこなし、見るものを魅了する滝藤賢一さん。ゲスト出演する1話のために、1カ月で10キロの減量をするなど、ストイックな役作りも有名だ。
「主役やレギュラーをもらって、それをやるのはある意味当たり前。1話ゲストなのに、そこまでやっちゃうっていうのが楽しいというか面白いところですね。それが実際に芝居でいい結果につながることもあれば、正直あまり変わらないこともある(笑)。逆に何も考えずに喋ったセリフがすごくよかったりもするし。役づくりがどう生きるかはやってみなくてはわからないのが、また難しいところです。おかげ様でたくさん声をかけていただくようになって忙しくなってきたぶん、ひとつの役にかけられる時間は減りましたけど、そのぶん集中して濃密に役作りができるようになりました」
この日は、時計雑誌の取材だからと、久しぶりに時計を身に着けたという。実は、普段時計はほとんど着けない、というより着けなくなった。その理由は4人のお子さん。
「子どもと遊んだり抱きかかえたりするときに、腕時計が子どもの体に当たって危ないので、自然と身に着けなくなっていました。でも、以前は先輩から買ったロレックスのデイトジャストを毎日着けていましたし、そろそろ子育てもひと段落なので、改めて時計に興味が湧いています」
もともと、買い物はかなり吟味してから決めるタイプだとか。
「洋服もメガネも、行きつけのお店があってそこでしか買いません。服なんて、お店のスタッフの人が、僕が持っているものを把握しているから、いろいろ提案してくれて、すごく買い物がしやすい(笑)。それでも、Tシャツ1枚買うのに、色違い、サイズ違いで10着くらい全部試してから決めます」
モノに対して強いこだわりと愛着を持っているからこそ、アンティークには関心が湧かないらしい。
「僕がそうだからかもしれないけど、やっぱり“モノ”って持っている人のこだわりとか魂、歴史が詰まっているものだと思うので、それを考えると、手が出せませんね。ただ、血のつながりとか信頼関係のなかで受け継ぐというのはいいことだなと思っています。さらに、時計であれば資産にもなりますしね。そういう意味で、次に狙う時計は、将来値崩れしないものが絶対条件。それだと、やっぱりロレックスかな(笑)。新しいデイトナはブラックのベゼルが付いていてカッコいいですよね」

 

滝藤 賢一俳優)
KENICHI TAKITO 1976年11月2日、愛知県生まれ。2008年公開の映画『クライマーズ・ハイ』で演じた若手新聞記者役で注目を集め、13年に社会的ブームとなったドラマ『半沢直樹』に出演し、14年『俺のダンディズム』で連続ドラマ初主演を果たす。名バイプレーヤーとして近年の映画やドラマに欠かせない存在感を放ち、様々な話題作に出演。プライベートでは4人の子を持つ子煩悩な父としても知られている。

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