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【画像】時計界で勢力を拡大する、いま注目のイギリスブランド3選

》復活を果たした時計大国イギリス、未上陸だけど注目の3ブランド


【FEARS(フィアーズ )】

 フィアーズはイギリスで最も古い、ファミリー経営の時計会社のひとつ。1846年、イギリス西部のブリストルにエドウィン・フィアーが工房とショールームを構え、ブランド初の懐中時計を発表。1877年に彼が亡くなった後、息子のエイモス・ダニエルが事業を継承する。その後も1920年代初頭に初の腕時計を発表し、戦後の時代を経て繁栄するが、76年に閉鎖。2016年には、エドウィン・フィアの来孫であるニコラス・ボウマン・スカルギルが、ロンドンのロレックスで時計師を経験したのち、ファミリー企業として再出発した。現在は歴史あるロンドン東部、テムズ川沿岸にあるドックランズに拠点を構え、少量生産で魅力的な時計を生み出している。


ブラウンウィック・ブルー
 1924年に初めて製造されていたフィアーズのクッションケースモデルにインスパイアされたデザインが特徴。クラシックなディテールと現代的な色使いの組み合わせが魅力的だ。

■SS(38×38mmサイズ)。手巻き(ETA 7001)。5気圧防水。3350ポンド(約47万円)

》フィアーズ公式サイト
https://www.fearswatches.com


【VERTEX(バーテックス) 】

 第一次世界大戦中のイギリス軍用の時計を製造していた歴史を持つ、1916年創業の老舗ブランド。60年代にダイビングウオッチとスポーツウオッチのシリーズを発表して人気を博すが、クオーツ時計が市場を席巻したことにより、72年に会社を閉鎖。時は流れ、2015年に創業者であるクロード・リヨンの曾孫であるドン・コクランが会社を再興し、新時代に乗り出した。


The Bronze 75
 バーテックスが1944年と45年にイギリス軍のために製作した時計へのオマージュ。バーテックスのほかに、ビューレン、レマニア、ティモール、ジャガー・ルクルト、シーマ、オメガ、レコード、IWC、ロンジン、エテルナ、グラナの計12社が製造していたことから、愛好家の間ではダーティーダースとも呼ばれている。スモールセコンド仕様(独立して設けられた小さな秒針のこと)のデザインと、12時位置にプリントされた、イギリス政府所有の官給品であることを示すブロードアロー(矢印マーク)が特徴となっている。

■ブロンズ(40mm径)。 手巻き(ETA 7001) 。100m防水。2900ポンド(約40万円)

》バーテックス公式サイト
https://vertex-watches.com


【PINION(ピニオン ウオッチ) 】

 最後に紹介するのはピニオン ウオッチ。プロデザイナーであるピアーズ・ベリーによって設立された注目の新興ブランドだ。現代の自動巻きムーヴメントと希少なオールドストックの手巻きムーヴメントを採用し、イギリスでデザインと製造を行なっているのが特徴で、時計製造はイギリス西北部のランカシャーで行われ、経験豊富な英国人時計師イアン・ウォルシュ氏が指揮を執っているようだ。創業7年目を迎えたピニオンウォッチは、イギリスの高品質な時計ブランドとして高評価を得ており、いまでは世界中で販売されている。


TT アントラサイト
 往年のパイロットウオッチを思い起こさせる大きめで堅牢なケース、視認性の高い文字盤デザインをベースに、チタンをケース素材に採用することで個性をプラスしたGMTウオッチ。GMT針と目盛りの差し色も現代的な雰囲気を感じさせる。

■TI(44mm径) 。自動巻き(ETA 2893-2 自動巻き)。100m防水。1958.33ポンド(約29万円)

》ピニオン公式サイト
www.pinionwatches.com


文◎William Hunnicutt

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