シュトゥルマンスキーの前身であるポレオット社は、かつて旧ソビエト連邦の軍用時計を手がけるなど、多くの実績を残してきた。こうしたポレオット社のアーカイブを現代によみがえらせた復刻モデルも、今日のシュトゥルマンスキーが注力しているコレクションだ。
このたび新たに復刻されたのは、1970年代に開発された本格ダイバーズウオッチの“アンフィービア”。このモデル名は日本語で“両生類”を意味しており、水中でも使用できるダイバーズウオッチにふさわしく、それでいて捻りの効いたネーミングとなっている。
アンフィービア
1970年代にシュトゥルマンスキーの前身であるポレオット社によって開発されたダイバーズウオッチの復刻版。楕円形のケースは、ラグを一体化させることで水の抵抗を受けにくくし、さらに強度面も考慮されるなど、実用を追求して設計されたという。このライトイエローのほか、カラーバリエーションとしてターコイズブルーとウオームグレーの全3種が展開される。
■Ref.2416-7771501。SS(38mm径)。200m防水。自動巻き(Cal.2416)。世界限定500本。6万6000円
1970年代当時のオリジナルモデル
また針やインデックスなど、随所にソビエトデザインを取り入れた、その文字盤デザインもユニークで面白い。スイスブランドとはまた違った魅力的な表情で、クセになること間違いなしだ。加えて見逃せないのはミネラルガラス風防や樹脂製ベゼルなど、一部に当時のモデルと同じ素材を採用することで、適度なヴィンテージ感をプラスしている点。最近のダイバーズウオッチとして珍しい38mm径という小振りなサイズともあいまって非常に良い雰囲気にまとまっている。
操作性と判読性を考慮して幅広な回転ベゼルを装備しているため、見た目には存在感があるが、ケース径は38mmとダイバーズウオッチとしては小振りで、腕なじみが非常にいい
ディテールをチェック!
風防にはぷっくりと膨らんだミネラルガラスを採用する
裏ブタには当時のモデルと同じイルカのレリーフが施されている
インデックスと針、ベゼルの目盛りにスーパールミノバを塗布しており、暗所でも優れた視認性を実現した
カラーバリエーションは左からライトイエロー、ターコイズブルー、ウオームグレーの全3種。各6万6000円
【問い合わせ先】
アンドロス TEL:03-6450-7068
https://sturmanskie.jp
https://www.cosmo-watch.com
文◎堀内大輔/写真◎笠井 修