数ある時計のジャンルでも最も人気が高く、花形といえるのが時刻表示に加えて、ストップウオッチ機能を搭載したクロノグラフ。ここではデザインに注目しつつ、おすすめモデルを紹介。
》機能美を備えた複雑な文字盤デザインが魅力
スタンダードな時間表示に加えて、ストップウオッチ機能を備えたクロノグラフ。そのメカニカルなデザインに加えて、バリエーションの豊富さも魅力と言える。おおまかにはインダイアルを二つ備えたツーカウンターと、三つ備えたスリーカウンターに分けることができ、さらに、インダイアルが縦配置か、横配置かでデザインを大別することができる。
このインダイアルの数については、1940年代から50年代のアンティークウオッチで採用されることが多いツーカウンター仕様はクラシックなスタイル、もうひとつのスリーカウンターが現代的でスポーティスタイルという位置付けでカテゴライズされることが多かった。大枠では現在もこの認識に変化はないのだが、近年はさらにデザインが多様化しており、現代的な雰囲気に仕上げられたミニマルデザインのツーカウンター仕様が登場するなど、3万円台までの手頃な価格帯でも選択肢の幅がさらに広がってきている。
基本的には見た目の好みで選ぶのがおすすめだが、ひとつ注目したいのがクロノグラフ針の位置。3万円前後のモデルの場合、文字盤中央ではなくインダイアルに配置されている場合があるため、クロノグラフの操作感や機能にこだわる人は、チェックすることをおすすめしたい。
》編集部のおすすめモデル-其の1
agnès b.watch(アニエスベー ウオッチ)
sum ソーラークロノグラフ
アニエスベーらしいタイムレスなデザインをベースにした人気シリーズ、sumソーラークロノグラフの数量限定モデル。多面的なカットを加えた針とインデックス、文字盤と異なったデザインを用いた三つのインダイアルにより、ブラックのワントーンでまとめつつ、奥行き感とめりはりを利かせたデザインに仕上げられている。
■Ref.FCRD701。SS(39.8mm径)。10気圧防水。ソーラー(Cal.VR42)。3万8500円
ケースサイズは手首の内側にしっくりと納まる39.8mm。モダンなドーム形に仕上げたハードレックスガラス風防が時計全体の色使いにクラシックな雰囲気を加えている。
一般的な尾錠タイプではなく、ワンプッシュ三つ折り方式を採用。着脱の際に尾錠を外す手間がないためストラップを傷めにくく、見た目もすっきりしており、実用性も高い。
【問い合わせ先】
セイコーウオッチお客様相談室
TEL:0120-061-012
【公式サイト:アニエスベー ウオッチ公式サイト】
》編集部のおすすめモデル-其の2
WIRED(ワイアード)
リフレクションシリーズ ソーラークロノグラフ
リフレクションシリーズの新作。シャープなフラット面を多用し、鏡面とヘアラインと二つの仕上げを組み合わせたケース、ブレスレットが手頃な3万円台とは思えない質感を生み出している。注目なのが、鏡面仕上げで統一された8角形のベゼルだろう。ヘアライン仕上げをベースにしたケース、ブレスレットとの対比によりアイコニックな存在感を放っている。
■Ref.AGAD417。SS(40.5mmサイズ)。10気圧防水。クォーツ(ソーラー、Cal.VR42)。2万8600円
ケースに直接ブレスレットを装着したことで手首と時計の隙間がなくなるためホールド感は上々。見た目以上に快適な装着感を備えている。
外装と同じく文字盤にも立体的な造形を採用。インデックス、インダイアル、文字盤を多層的に配置したことで美観が高められている。
鏡面とヘアライン、二つの仕上げを使い分けた多面的なフォルムに仕上げた8角形のベゼルとケース。価格以上の高級感を感じさせる。
【問い合わせ先】
セイコーウオッチお客様相談室
TEL:0120-061-012
【公式サイト:ワイアード公式サイト】
》編集部のおすすめモデル-其の3
KERBHOLZ(カーブホルツ)
ヨハン
45mmのビッグケースが特徴的なメンズコレクション。すっきりした印象を感じさせる2カウンタークロノグラフとデイト機能を備えており、オンオフ問わず幅広いシーンで身に着けられる時計となっている。
■Ref.MJOH5642。ウォルナット×SS(45mm径)。クォーツ。3万1900円
ステンレススチールのミドルケースに、天然のウォルナットを組み合わせたカーブホルツならではのデザイン。強度を保ちつつ、天然木の質感を楽しめる。
ドイツらしいミニマルなデザインもカーブホルツの魅力。文字盤に凹みを付けたバーインデックスにより、ブラックのワントーンながら視認性を確保している。
【問い合わせ先】
三栄コーポレーション
TEL:03-3847-3515
【公式サイト:カーブホルツ公式サイト】
文◎船平卓馬(編集部)