編集部員が注目モデルを実機でレビュー。今回は、イタリアを代表するデザイナーとして知られるロベルト・カヴァリ氏のシグネチャーブランドから、新作のトノーモデルをお届け。
【今回レビューするモデルはコチラ】
roberto cavalli BY FRANCK MULLER
ロベルト カヴァリ バイ フランク ミューラー
RV1G154M0051
“ロベルト カヴァリ バイ フランク ミューラー”は、伝統にとらわれないラグジュアリーでセクシーなスタイルで独自のクリエイションを展開し、イタリアを代表するデザイナーとして知られるロベルト・カヴァリ氏のシグネチャーブランド。
トノーケースの名手として知られるスイスの高級時計メゾン、フランク ミュラーの製造を行う“フランク ミュラー ウォッチランド”が製作の監修をしており、スイスメイドの厳格な基準の下で、ロベルト カヴァリのクールかつセクシーな世界観を時計に落とし込んだウオッチコレクションを展開。その証として、6時位置には“フランク ミュラー”のロゴがデザインされている。
今季の新作として登場した“RV1G154”は、日本限定モデルであり、フランク ミュラーのDNAを継承するようなトノーケースを採用しており、立体的なケースデザイン、機械式ムーヴメントの動きを楽しめるオープンハート文字盤など、立体的なデザインが、価格以上の高級感を醸し出している。
■Ref.RV1G154M0051。SS(40×46mmサイズ)。5気圧防水。自動巻き(スイス製)。18万7000円
》レザーベルト仕様もラインナップ
重厚なブレスレット仕様に加えて、レザーベルト仕様のモデルもラインナップ。エレガントな雰囲気が魅力的だ。
■Ref.RV1G154L0021。SS(40×46mmサイズ)。5気圧防水。自動巻き(スイス製)。18万7000円
》エッジを利かせた重厚なトノーケース
フランク ミュラーの腕時計を製造している“フランク ミュラー ウォッチランド”が監修に携わるだけあって、多面的なフォルムに仕上げたケースが抜群の存在感を主張する。フロントとラグ、それぞれの面によってヘアライン仕上げの方向を変え、加工が難しい曲面にも均質で美しい筋目を採用。光を受けて表情を変えるヘアライン仕上げにより、ケースのソリッドで重厚なフォルムを際立たせている。
中コマにアニマル柄の装飾を加えたブレスレットも特徴のひとつ。トノーケースと同じく表面はヘアライン仕上げで統一されているが、ソリッドなトノーケースとは逆に、ブレスレットは曲線的なデザインを採用。ソリッドなトノーケースと曲線的なブレスレットという対照的なデザインを採用したことで、デザインにアクセントを加えている。ヘアライン仕上げで統一することで、全体のデザインバランスを整えている点にもこだわりが光る。
》文字盤デザインの質感や印象は?
文字盤の12時間位置に小窓から、搭載しているスイス製ムーヴメントの動きを楽しめるセミスケルトン仕様。テンプを支えるブリッジには、表面に旋盤で円形のパターンを連ねる伝統のペルラージュ装飾(魚鱗模様)が施されている。2万8800振動で規則的に駆動する機械式ムーヴメント、アニマル柄の装飾を加えた文字盤中央のサークル、シースルーのリングの上に浮かぶように配置したアラビアインデックスと、多層的にパーツを組み合わせた立体的な造形が、価格以上の高級感を生み出している。
裏ブタは中心にサファイアガラスを設置したシースルーバック仕様。搭載しているスイス製の自動巻きムーヴメントの動きとメカニカルな造形を楽しめる。
》時計のサイズと装着感は?
縦のサイズが約46mmで横のサイズは40mm。厚さは約10mm。重厚なトノーケースと、曲面に加工したサファイアガラス風防のコンビネーションがグラマラスな雰囲気を醸し出す。ラグを採用せず、ケースの中央に設けた取り付け部分にブレスレットを設置する独自のデザインを採用。ケースの中央に設けた取り付け部分に角度を付けたことで、手首とブレスレットのつなぎ目の隙間を少なくなり、装着感を高めている。
バックルは両サイドのプッシュボタンを押して開閉する仕様。スポーツモデルでよく採用されるダブルロックよりも開閉しやすいことに加えて、ブレスレットと一体感が高いため、見た目の印象も美しい。ただし、激しい運動などをすると誤って外れる可能性もあるので、デイリーユースで着けることをおすすめしたい。
【問い合わせ先】
ミスズ
TEL:03-3247-5585
【公式サイト:オンラインブティック】
https://www.watch-world.jp
文◎船平卓馬(編集部)