2021年2月に発表されたティソ ピーアールエックスのクォーツモデル
スイスのウオッチメーカー、“TISSOT(ティソ)”が2021年2月に発表した、“Tissot PRX(ティソ ピーアールエックス)”のクォーツモデルをご存じだろうか。これは、1978年に誕生したオリジナルモデルを再解釈したコレクションである。
当時革新的であったクォーツムーヴメントを搭載しただけでなく、スリムなケースにシャープなインデックス、そして一体化した幅広の水平リンクとフラットなトノー型ケースを合わせているのが特徴で、2月の登場以降とても人気を博したのだ。ちなみにモデル名のPRXとは、“Precise and Robust(高精度かつ堅牢)”という意味をもち、“X”で10気圧防水性能を表している。
2月に登場以来、このエレガントでスポーティなタイムピースの、クォーツではない機械式モデルを求める消費者の声は日に日に高まっていた。そしてこの度ついに、レトロでクールでシックな当時の雰囲気をまとった“Tissot PRX Automatic(ティソ ピーアールエックス オートマティック)”が誕生したというわけだ。
》随所に散りばめられたこだわり抜かれたディテールに注目
新作のティソ ピーアールエックス オートマティックも、クォーツモデル同様に1970年代末に見られた、明るく煌びやかな当時のトレンドを思わせる佇まいに仕上げられた。
40mmのケース径に、このモデル最大の特徴である、スリムでソリッドなデザインを維持したケース厚10.93mmを実現。
滑らかで上質なポリッシュ仕上げのベゼルは、トノーケースが描くゆるやかで美しいラインをより一層際立たせている。加えてベゼルに見られるポリッシュ仕上げの面取りと、垂直方向のサテン仕上げを組み合わせることで、ティソ ピーアールエックスがもつソリッドな質感に柔らかな印象を添えている。
文字盤には、立体的なエンボスド・チェッカード・パターンが目を引く意匠を採用。ほかに、アップライトバーインデックスを配置し、文字盤に一層の奥行き感を演出。なお針にはスーパールミノバを塗布されている。
ケースからブレスレットに向かって、幅広のリンクへとシームレスにつながっていくため、ラグが存在しないというのも特徴。幅広の1連リンクが連なるデザインになっている。加えて機動性と柔軟性をあわせもったこの滑らかな設計のブレスレットは、着用時も腕に合わせて美しいラインを描いてくれるため、装着感も良好と言える。
デザイン性を駆使して、見た目よりも小振りなケース感を演じるという技巧は、ティソが何十年にもわたって実践してきた分野であり、これもまたティソが長い歴史のなかで生み出してきた、創造性と巧みな技法の証でもあるのだ。
文字盤の6時位置に配された、“Powermatic 80”という文字にも注目してほしい。これはこのモデルが機械式であることを示すだけでなく、ティソのオリジナルムーヴメントであるキャリバーPowermatic 80を搭載していることを表す。
このムーヴメントには、優れた耐磁性をもつ非磁性合金のニバクロン製ヒゲゼンマイを採用している。これによりデジタル機器に囲まれた現代生活においても高精度を維持し、最長80時間というロングパワーリザーブという実用性を備える。
販売は2021年8月20日(金)から、ティソ直営ブティックおよび公式オンラインストアにて先行発売が開始され、9月1日(水) からは正規取扱店全店にて発売が開始。ティソ ピーアールエックスでティソの斬新でスタイリッシュなデザイン性を楽しんでみては。
TISSOT(ティソ)
ティソ ピーアールエックス オートマティック
■(左)Ref.T137.407.21.031.00。8万5800円。(中)Ref.T137.407.11.041.00。8万2500円。(右)Ref.T137.407.11.051.00。8万2500円。すべてSS(40mm径)。10気圧防水。自動巻き(Cal.Powematic 80)
【問い合わせ先】
ティソ
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