やっぱりサブマリーナーか!? 読者が選んだ欲しいロレックス・ベスト6|【ロレックス】通信 No.100

 2019年4月16日からスタートし、毎週日曜日に配信してきた【ロレックス】通信も何と今回で100回目を迎えた。よくもまぁ、一度も休まず続けてこられたものだと自分のことながら驚いている次第である。

 それにしても2017年夏以降から始まった並行輸入市場における実勢価格の高騰。新型コロナウイルスの影響もあって、その高騰ぶりたるやいまや異常というほかはない。そのためテレビや新聞などのマスメディアもこの状況に注目するようになり、実は昨年後半から筆者にも多くの取材依頼が舞い込んできたほどである。もちろん、どのように編集されるのかわからないため、ほとんどお断りしてきたが…。

 さて100回目の今回、筆者が刊行する時計専門誌「POWER Watch(パワーウオッチ)3月号 No.116(1月30日売り)で行なったロングラン企画「読者が欲しい腕時計」の2021年版から、ロレックスだけに着目して、上位6機種までを紹介したいと思う。半年前の情報のため、新作が流通し始めたいまは若干変動しているのかもしれないが参考までに。

 ちなみにこの企画、毎年11月〜12月に読者に対してアンケート調査を実施。最も得票数の多かった銘柄をランキング形式で紹介するというものだ。もちろんロレックスだけではなくほかのブランドも含まれており、リアルな情報として2002年の創刊第2号より続く大好評企画なのである。

 そこで記事後半に2002年、06年、11年、16年と5年おきに当時のランキングはどうだったのかも掲載させていただいた。支持されたのはどんなモデルなのかも気になるが、ぜひ当時の実勢価格もチェックしてみてほしい。その魅力的な数字にきっと愕然とするに違いない。なお順位横のカッコ内の数字は他のブランドも含めた総合順位である。では早速今年1月に発売した116号のランキングから見ていくことにする。

【2021年1月発売号(POWER Watch 116号)】

 例年だとロレックスは人気モデルの5〜6モデルがベスト10にランクインするのだが、今年は何と4モデルと少ない。しかも他のブランドも含めた総合20位以内に入ったのが8モデルと極めて少なかった。さらにここに紹介する顔ぶれを見ても6位中3モデルはサブマリーナーデイトと、言うなれば同じモデル。19年間毎年やってきてこんなことは初めてだ。やはり人気モデルの異常な高騰が背景にあるのは間違いない。いくらロレックスが好きでもいまの状況からすると正直なところついていけないというのが本音だろう。この結果はそれを如実に表しているような気がする。

|1位(総合1位)、デイトナ、Ref.116500LN|

 2017年から5年にわたって1位となっているデイトナ。国内定価138万7100円に対して特に人気が高い白文字盤タイプはいまや400万円(黒文字盤タイプ360万円)と3倍、現行モデルとしてはロレックス史上で最も高い実勢価格となってしまった。それでも1位に君臨する。やっぱり憧れの存在として支持はそれでも圧倒的に高い。国内定価138万7100円に対して実勢価格は400万円。

|2位(総合2位)、GMTマスター II、Ref.126710BLNR|

 ベゼルの黒×青という配色からアメコミの“バットマン”の愛称で呼ばれる。2013年にデビューし一躍脚光浴びた。GMTマスター II 人気を押し上げたいわば火付け役だ。2019年に3連のオイスターブレスから5連のジュビリーブレスへマイナーチェンジされてさらに評価はが高まった。GMTマスターの象徴でもある “ペプシ”の愛称が付く青×赤ツートンベゼルよりも雰囲気的にはスタイリッシュ。加えて実勢価格も40万円ほど安い。国内定価102万800円に対して実勢価格は215万円。

|3位(総合7位)、サブマリーナーデイト、Ref.126610LN|

 2020年にマイナーチェンジを実施し、3200系の新型自動巻きムーヴメントが搭載された。ケースサイズはこれまでの40mm径から41mmに若干サイズアップしているが、ラグが太く頭デッカチに見えた旧型に対して、ラグ幅を細くし、ブレス幅を広げたことで全体のバランスが良くなったと評価は高い。150万円台で安定していたが、5月に入って上昇を始め、現在は170万円台半ばから後半と過去最高値となってしまった。国内定価96万5800円に対して実勢価格は175万円。

|4位(総合8位)、サブマリーナーデイト、Ref.126610LV|

 2020年にマイナーチェンジされた3位のサブマリーナーデイトのグリーンベゼルタイプ。サブマリーナー誕生50周年を記念してロレックスのコーポレートカラーであるグリーンが採用され2003年にレギュラーコレクションに加わった。そしてこのレファレンスで3代目になる。ひとつ前の旧型は文字盤もグリーンだったが、現行は初代と同じ黒文字盤に戻ったことで、よりメリハリのあるデザインで評価は高い。デイトナ、GMTマスター II とともに200万円オーバーの超プレミアムモデルのひとつである。国内定価100万9800円に対して実勢価格は226万円。

|5位(総合12位)、エクスプローラー I 、Ref.214270|

 2020年にサブマリーナーデイトがモデルチェンジされたことで、2021年のモデルチェンジ候補として再注目された。この調査を実施した20年11月はまだ90万円台と100万円アンダーで購入できた数少ないスポーツモデルのひとつだった。それが、年が明けて21年新作の発表が近づくにつれて、注目度も高まり、実勢価格もグングン上昇。4月7日にエクスプローラー I の新型が発表されるやいなや、一気に急上昇。何と1週間で170万円超えに達したという驚異的な上昇を見せたのだった。国内定価68万7500円に対して実勢価格は155万円。

|6位、旧型サブマリーナーデイト(総合18位)、Ref.116610LN|

 このサブマリーナーデイトは旧型である。なぜ旧型がこんな上位にランクインするのか不思議に思われるかもしれないが、これはこの調査自体が昨年11月だったことが関係していると思われる。実は、2020年の新作発表は新型コロナウイルスのお陰で4月には行われず9月にずれ込んだ。そして発表されたのがサブマリーナーだったこともあって、旧型も生産終了するとあって需要が伸びていた時期だったからだ。現行が高騰しているため、旧型もいまだに高値で流通する。当時の国内定価94万3800円に対して実勢価格は165万円。

【写真】2002年、06年、11年、16年のランキング。読者は何を選んだのかを写真でチェック!

菊地 吉正 – KIKUCHI Yoshimasa

時計専門誌「パワーウオッチ」を筆頭に「ロービート」、「タイムギア」などの時計雑誌を次々に生み出す。現在、発行人兼総編集長として刊行数は年間20冊以上にのぼる。また、近年では、業界初の時計専門のクラウドファンディングサイト「WATCH Makers」を開設。さらには、アンティークウオッチのテイストを再現した自身の時計ブランド「OUTLINE(アウトライン)」のクリエイティブディレクターとしてオリジナル時計の企画・監修も手がける。

 

 

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