》1位〜5位の上位は国産ブランドが大半を占めた結果に
カジュアルウオッチ専門誌、TIMEGear(タイムギア)で実施している“読者の欲しい時計ランキング”。30万円台までの予算で読者がいま“欲しい”と思っている時計を集計し、ランキング形式で紹介する人気連載企画だ。
今回は2020年10月末〜21年2月中旬までに集計した読者アンケートをもとにお届け。毎号1位に君臨しているG-SHOCKは、今号も同順位にランクイン。しかもブランドのなかでも少々値の張る、ワンランク上のMR-Gシリーズであった。
ほかにも2位のセイコーや、5位のシチズンなど、5モデル中4モデルが国産ブランドという結果に。やはり国産という安心感は、支持を集める大きな理由のひとつなのだろう。
時計の露出が増える春先に向けて新しい時計の購入を考えている人など、ぜひこのランキングを参考にしてみてほしい。なお前編の6位〜10位を見ていない方はこちらもチェックだ。
》読者が欲しい時計 – 第1位
G-SHOCK(ジーショック)
MR-G
■Ref.MRG-B1000D-1AJR。TI(46.2mm径)。20気圧防水。クォーツ(電波ソーラー、Bluetooth)。28万6000円
ミッドサイズのMR-G シリーズが堂々の第1位。深層硬化処理とチタンカーバイト処理の2種類の硬化処理を施したチタンの外装は、リッチな雰囲気に仕上げられているほか、耐傷性もぐんとアップ。漆黒のDLC 加工を施したベゼルが、全体を引き締めつつ、秒針やインデックスにあしらわれた赤がいいアクセントになっている。
◎人気の理由を編集部が解説!
「黒と赤の威厳あるデザインも魅力ですが、自動で時刻を修正してくれる、便利なスマートフォンリンクを搭載しているのもポイント。またタフソーラー、マルチバンド6といった機能も搭載し、実用性、デザイン、どれをとっても最上位のG-SHOCKと言えます」
【問い合わせ先】
カシオ計算機 お客様相談室
TEL.03-5334-4869
》読者が欲しい時計 – 第2位
SEIKO PROSPEX(セイコー プロスペックス)
ダイバースキューバ Save the Ocean スペシャルエディション
■Ref.SBDY081。SS(43.8mm径)。200m潜水用防水。自動巻き(Cal.4R35)。7万2600円
2位にランクインしたのは、Save the OceanモデルのRef.SBDY025であったが、生産が終了していたため同モデルの新作から選出。本作は、保護種に指定されているマンタがテーマだ。立体的な形打ちパターンとグラデーションを掛け合わせて海を表現した文字盤デザインに注目。
また、海中から眺める波を模した文字盤の上を泳ぐように、3匹のマンタのシルエットが配されているのもポイント。マンタが光に集まる神秘的な光景を表現しており、眺めているだけで愛着が湧いてくるようなデザインだ。
◎人気の理由を編集部が解説!
「ダイバースキューバは、実用的な機能を備えつつ、日常生活にも溶け込むデザインをまとうダイバーズウオッチ。なかでも、海洋保護活動を支援するSave the Oceanモデルで統一されている爽やかなブルーは、ブランドのなかでも人気のカラーリングです」
【問い合わせ先】
セイコーウオッチお客様相談室
TEL.0120-061-012
》読者が欲しい時計 – 第3位
MADISON NEW YORK(マディソン・ニューヨーク)
マルコム
■Ref.MA011001-2。SS(47mm径)。10気圧防水。クォーツ。2万2550円
ベルトに、メタルとラバーの異なる素材をミックスさせたモデル。特徴的なのが、風防やベゼル、ケースが一体感をもってカーブした、流線形の美しいフォルムを備えている点。スポーティでありつつ高級感を感じさせるコンテンポラリーなデザインながら、デニムとシャツなどのシンプルなスタイルとも相性は抜群。2万円前後ながら、価格以上の上質感を実現している。
正面からはわかりにくいが、サイドから見ると、時計が流線形にカーブしている。この特徴的なフォルムは、手首のカーブに沿ってフィットしてくれるため、装着感は良好。
◎人気の理由を編集部が解説!
「以前のランキングでは5位であったマルコムが、今回では見事3位にランクイン。高級感あふれるスタイルのなか、遊び心を加えたほかにはないその大胆なデザインにより、票を集めたと言えます。4種類あるバリエーションのなかでも、ブルー×シルバーが人気です」
【問い合わせ先】
ミスズ
TEL.03-5941-2933
》読者が欲しい時計 – 第4位
KARL-LEIMON(カル・レイモン)
クラシックパイオニア
■Ref.Stainless Steel with Black Dial。SS(38mm径)。5気圧防水。クォーツ(Cal.Miyota 6P00)。3万4100円
小振りサイズのトリプルカレンダームーンフェイズモデルとして、時計好きの間で話題となった、カル・レイモンのファーストモデル。作りにもこだわっており、38mmの小振りのサイズながら、インダイアルとの均整がとれたゴールデンバランスの美麗な文字盤を備えている。月表示のみボタン調整で、あとはリューズ操作のみと、実は結構簡単にカレンター調整が行える、優れた操作性もポイント。
なおバックルには、ワンプッシュで着脱が可能な観音開き式のDバックルを採用。着脱の際の不慮の落下などを防ぐだけでなく、レザーを傷めにくい特性ももっている。
◎人気の理由を編集部が解説!
「クラシックパイオニアコレクションのなかでも、ビジネスシーンで活躍すること間違いなしのシルバーケースモデルが、より支持を集めています。3万円台というリーズナブルな価格を実現しつつ、カジュアル時計とは思えない凝った作りに注目です」
【問い合わせ先】
カル・レイモン
info@karlleimonwatches.com
》読者が欲しい時計 – 第5位
CITIZEN(シチズン)
プロマスター
■Ref.BN4055-35W。スーパーTI(デュラテクトピンク、デュラテクトMRK+DLC加工、46mm径)。20気圧防水。クォーツ(Cal.J280、エコ・ドライブ)。数量限定600本。11万円
地球上のあらゆる山の頂を上回る、地上1万メートルから海抜-300メートルまで計測可能な高度センサーを搭載。かつすべての情報を、液晶ではなくアナログで表示する、アルティクロンの限定モデル。マイナス20℃という厳しい環境のなかでも、時刻はもちろん、方位、高度計も駆動する。
装着感としては、クッションが付属したベルトにより、迫力がある一方、このクッションのおかげで手首に固定されるため安定感がある。
◎人気の理由を編集部が解説!
「ブラウンで統一しつつ、ピンクゴールドのベゼルを組み合わせたカラーリングにより、本格仕様でありながらタウンユースにも使えるデザインに。この配色は、山頂が太陽光を受けて赤く輝いて見える現象、アルペングローをイメージしています」
【問い合わせ先】
シチズンお客様時計相談室
TEL.0120-78-4807
構成・文◎松本由紀(編集部)