菊地の【ロレックス】通信 No.088| 2021年新作モデルについてロレックスも動画を一部公開。果たしてその新作とは!

 ロレックスの2021年新作モデルがいよいよ4月7日(水)に発表される。それに先立って、一昨日夕方(日本時間)から発表前に恒例となった公式サイトでの新作チラ見せ動画が公開された。ご覧になった人も多いのではないか。その動画の中に洞窟のイメージ映像が流れていたため、早速SNS上では「2021年新作はエクスプローラー II ではないか」というコメントで溢れかえっていた。

 実はエクスプローラー II 、今年の1月下旬ぐらいから、ものすごい勢いで実勢価格が高騰し始めたのである。そしていまでは人気のあのサブマリーナーデイトを超えるほどの高値となってしまっている。

モデルチェンジによって生産終了するのではないかと予想されているエクスプローラー II 、Ref.216570。以前は黒文字盤が人気だったが、現在は写真左の白のほうが評価が高く実勢価格も割高だ

 元来、既存モデルの実勢価格が高騰するのは、当たり前の話だが新作が発表されてからだ。生産終了によって今後新品では手に入らなくなるため、とにかく手に入れておこうという人も加わり、いっきに需要が集中するからにほかならない(もちろん理由はこれだけではないが…)。それが今年はまだ発表前で生産終了になるかどうかも決まったわけではないこの段階での高騰はかなり異例と言える。

 ロレックスは、コレクションのほとんどがすでに新型自動巻きムーヴメントである3200系への移行に伴うモデルチェンジが実施されており、いまだに新型ではなく旧型ムーヴメントが採用されているのは、エクスプローラー I とII 、ミルガウス、そしてエアキングの4モデルだけとなった。つまり、今回このような現象になった背景には、ある程度モデルチェンジの候補が絞られているということも関係する。


今年の1月22日時点で116万円だった実勢価格はわずか2カ月半で52万円も高騰した(ウオッチライフニュース「週間ロレックス相場」より)

 なかでも有力視されていたのがエクスプローラー II だった。これは1971年の誕生からちょうど今年が50周年ということもあり、先に挙げた4モデルの中では最もグッドタイミングということが背景にあるのだろう。

 ロレックスはこれまでも、2003年登場のサブマリーナーデイトのグリーンベゼルタイプ、05年にモデルチェンジしたGMTマスター II 。17年のモデルチェンジで赤シード復活となったシードゥエラーと、これらすべてが誕生50周年という節目の年だった。

今週になってエアキングも異常なほど高騰した。これまで比較的に上昇カーブが緩やかだったが、先週の金曜日の定点チェックで実勢価格89万円だったものが、何と今週は127万円。その差38万円である。明らかに異常だ!(ウオッチライフニュース「週間ロレックス相場」より)

 確かに可能性としては高いかもしれないが、決まってもいないなかでの今回の高騰(流通量がかなり減っているらしい)には、さすがに首を傾げざるをえない。

 こんな異常な状況はさておき、もし仮に予測どおりにエクスプローラー II が発表されるとするならば、昨年のサブマリーナーデイトのように、見た目がほとんど同じというのではなく、多少なりともデザイン的な新しさを感じる、そんなワクワクするような新作を期待したいところである。さて発表まで残すところ今日を含めてあと4日。果たして結果やいかに…。

菊地 吉正 – KIKUCHI Yoshimasa

時計専門誌「パワーウオッチ」を筆頭に「ロービート」、「タイムギア」などの時計雑誌を次々に生み出す。現在、発行人兼総編集長として刊行数は年間20冊以上にのぼる。また、近年では、業界初の時計専門のクラウドファンディングサイト「WATCH Makers」を開設。さらには、アンティークウオッチのテイストを再現した自身の時計ブランド「OUTLINE(アウトライン)」のクリエイティブディレクターとしてオリジナル時計の企画・監修も手がける。

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