》テレビシリーズ第1弾で、ルパンが着けた伝説的クロノグラフを再現
世代を超え、いまや世界中で圧倒的な人気を誇る日本アニメの金字塔、故モンキー・パンチ氏原作のテレビアニメ『ルパン三世』。主人公であるルパン三世を筆頭に、次元大介、石川五ェ門、峰不二子、そして宿敵である銭形警部など、個性的で魅力的なキャラクターが脇を固めるのも魅力となっている。
そんなアニメ『ルパン三世』のなかでもルパン三世と次元大介は、実はおしゃれにこだわりをもつキャラクターとして描かれており、特にテレビシリーズ第1弾はその傾向が強い。というのも、テレビシリーズ第1弾「ルパン三世」は、“アニメは子どもが観るもの”という認識が根強かった当時、初の大人向けアニメを作ろうという発案のもとで制作されているのだ。
その象徴とも言えるのが、腕時計。フランスの大怪盗アルセーヌ・ルパンの3代目という設定ゆえか、第1話ではF1ドライバーに扮したルパン三世が、フランスの時計ブランド、イエマが1960年代に発売したクロノグラフ、“ミーングラフ スーパー”を身に着けている様子が描かれている。
そして今回、イエマから新作としてリリースされるのが、ルパン愛用の“ミーングラフ スーパー”をベースにした復刻コレクション(右が1960年代に製造されたオリジナルのミーングラフ。左がメカクォーツを搭載した復刻版)。独特なフォルムを採用したグラマラスなケース、つや消しの黒いアルミニウムリングを設置した両方向回転ベゼルなど、4万円台の手頃な価格ながら、その再現度の高さが素晴らしい。
また、このモデルは搭載しているムーヴメントも注目のポイント。デザインや佇まいは当時のモデルをしっかりと再現しつつ、ムーヴメントにセイコーインスツル製のVK64メカ・クォーツムーヴメントを搭載しており、クォーツモデルでありつつ、機械式時計のようにクロノ針の動きを実現。針がカクカク動く一般的なクォーツクロノグラフとは異なり、このモデルは針が滑らかに動くスイープ運針。さらに、プッシュボタンでクロノグラフの計測をリセットする際にも、クロノグラフ針が機械式時計のように瞬時に帰零するのだ。
ルパンも愛用した往年の“ミーングラフ スーパー”を再現したレトロスタイルのデザインとともに、このメカ・クォーツのクロノグラフ機構も時計好きの物欲を刺激するこだわりのポイントといえるだろう。
三つのモデルがラインナップされており、黒×黄、黒×赤と、コントラストの効いたカラーリングが抜群の存在感を主張する。
YEMA(イエマ)
ミーングラフ スーパー
スイス国境に近いフランスのブザンソンで1948年に創設された実力派ブランド、イエマ。新作の“ミーングラフ スーパー”は60年にリリースされたオリジナルのデザインを継承。カラフルな文字盤デザインはもちろん、ユニークなオーバルケースまで忠実に再現されている。4万円台という手頃な価格ながら、かなり満足度の高い良作と言えるだろう。
■SS(39× 45mmサイズ/13mm厚)。100m防水。クォーツ(セイコーインスツルVK64メカ・クォーツムーヴメント)。4万6200円
》計測機器を思わせるメカニカルでレトロな文字盤も魅力的
外周には、1960年代後半から70年代の時計に見られた、内側と外側、交互に目盛りを配したデザインをオリジナルから継承。ツーカウンターのインダイアル、ドーム型風防、グラマラスなケースと共に、レトロな雰囲気を際立たせている。
》1960年代に流行した個性的なバレルケースに注目
デザインのアイコンとなっているのが、立体的なオーバルケースだ。ボリューム感のある独特のフォルムに加えて、フロントとサイドにヘアライン、面取り部分にポリッシュと仕上げに関してもオリジナルの質感が忠実に再現された。ケースに一部分を埋め込だ回転ベゼル にもこだわりが光る。
【問い合わせ先】
イエマジャパン
TEL:03-5875-8810
【ミーングラフ スーパー販売サイト:タイムギアオンラインショップ】
文◎船平卓馬(編集部)