“Blues With A Feeling” – さりげなく個性を主張する、“ブルーダイアル”のオートマチックウオッチ3選

 季節は夏から秋となり落ち着いた空気を感じるなか、この季節とシンクロする心地よい曲がある。それは“Blues With A Feeling”という曲である。

 この曲は“リトル・ウォルター”こと、マリオン・ウォルター・ジェイコブスが手掛けた曲だ。彼は歌手、作曲家、バンドリーダーであり、シカゴ・ブルース・ハーモニカ・サウンドの先駆者であった。

 ”Blues With A Feeling”は、もともと1947年にラボン・タラントとジャック・マクヴィーによって作曲、録音された曲で、リトル・ウォルターがスローなブルースのテンポに編曲し、シカゴ・ブルース・ハーモニカの古典となる道を歩んできた。

 今回は”Blues With A Feeling”の、“Blues:ブルース”と“Feeling : 情熱”に引っかけて、日本未上陸のブランドを中心に、この秋にデイリーユースの時計として思わず着けたくなるような、ブルーの文字盤が印象的な腕時計を3モデル紹介する。

 モノトーンの文字盤の時計があふれるなか、 デザイン性の高いブルー文字盤の時計で秋の季節をスタイリッシュに過ごすためのヒントになれば幸いである。

 

》Pick up Brand 1
Autodromo
アウトドローモ

 ニューヨークを拠点とするウオッチ&ライフスタイルブランド“Autodromo(アウトドローモ)”は、工業デザイナーのブラッドリー・プライスによって2011年に設立された。モータースポーツが盛んだった1950年代、60年代、70年代の車のデザインからインスピレーションを得ており、デザイン哲学は、ミッドセンチュリーヴィンテージの特徴を持つ現代的でミニマルな感性を表現している。

 この“アウトドローモ・インターヨーロッパ”は、魅力的なシルバーブルーの文字盤を持つ手巻き時計で、名前は1949年から64年までイタリアのモンツァで開催されていたスポーツクーペのためのコッパ・インターヨーロッパに由来している。フェラーリ、マセラティ、アルファロメオ、ランチアなどのカスタムカーレースを彷彿させる、スポーティでエレガントさを表現している時計である。

 39mmのポリッシュ ステンレススチールケースにスイス製のCal.ETA 7001を搭載。 風防はK1ガラスを採用し、文字盤のインデックスは50年代の車のメーターにインスパイアされ、ラリーストラップはイタリアのローマで手作りされたサフィアーノレザーを使用。 このサフィアーノレザーは、13年にプラダが荷物用の傷に強いカーフレザーとして特許取得したものだ。

 非常に個性的であり、なおかつ時代を超越したこの時計はヴィンテージカーの愛好家のみならず、ウオッチコレクターからも注目を集めており、価格は 1250米ドル(約15万4000円)である。

アウトドローモ公式サイト: https://www.autodromo.com

 

》Pick up Brand 2
Farer
フェーラー

 2015年に設立されたイギリスの時計ブランド“Farer(フェーラー)”は、大胆な色とコントラストのあるテクスチャーと最高級のクラフトマンシップが組み合わされた時計ブランドである。スイス時計製造の古き良き時代のデザイン インスピレーションを受けたコレクションを展開しており、1966年から73年にかけ、オメガやユニバーサル ジュネーブ、ゾディアックなどのスイスの時計ブランドが、カーブ文字盤やドーム型ガラス、時計の文字盤や針などに施された鮮やかなカラーリングなどのダイナミックなデザインを発表していたものを、デザインのインサイトとしているのが特徴だ。

 深みのあるオーシャンブルーの文字盤が見事な美しさを見せる“フェーラー チャールトン”。 チャールトンという名前は、グリニッジ公園を囲むロンドンの3つの道路のうちのひとつである、チャールトンロードに由来。 フェーラーの特徴でもあるGMTベゼルのケースは、手首に馴染む40.5mmの程よいサイズ感も魅力である。

 ブロンズキャップのスチールリューズは、ネジ込み式で200m防水を備える。 デュアルタイムのGMTは、任意の24時間のタイムゾーンに設定可能。新しいタイムゾーンがGMT針と一直線になるまでベゼルを回すことで、第3のタイムゾーンを使用することもできる。

 風防はサファイアクリスタル、裏ブタはフラットなサファイアガラスを採用。パワーリザーブ42時間を備えたスイス、SELLITA社製のトップ グレードムーヴメント、Cal.SW330-1を搭載している。ベルトは、メイン・セント・ヴェネールのレザーを使用しており、ディープオーシャンブルーの文字盤と見事にマッチしている。

 価格は1250 英国ポンド(約16万7500円)。手に入れやすい価格だけでなく、カラフルなデザインは多くの人を魅了することは間違いない。シリアル番号付き150本限定生産なので、コレクションの一部にしたい方はオンラインストアで入手することをオススメする。

フェーラー公式サイト: https://farer.com

 

》Pick up Brand 3
“BREMONT
ブレモン

 2002年にニックとジャイルズ・イングリッシュ兄弟によって設立された“BREMONT(ブレモン)”は、イギリスのテムズ川沿いのヘンリーに本社を置き、数々の賞を受賞する実力派の時計ブランドだ。
 
 彼らの父親であるユアンは、元RAFのパイロットで航空技術者だった。 彼は息子達が現在飛行している飛行機を作るのを手伝うだけでなく、機械式時計への情熱も息子達に伝えた。

 ニックとジャイルズの兄弟は、幼い頃、父親の工房で物を作ったり、修復したりするのを手伝っていた経験があったようだが、この経験と情熱は今日のブレモンの印象的な時計のコレクションにも反映されており、機械式時計はすべて手作業で、限られた数しか生産されていないのも特徴である。

 “Bremont S300 Blue”は、厚さ13mmの堅牢な40mmステンレススチールケースを採用したダイバーズウオッチ。 S300の名前は、1930年代の航空機メーカーであるスーパーマリンに由来しており、そのプロトタイプである300型は、イギリスを代表する航空機の一つである。

 ムーヴメントは、38時間のパワーリザーブを備えた自動巻キクロノメーターのCal.BE-92AEを搭載。 ブルーのラバーストラップ、セラミック製の逆回転防止ベゼル、ネジ込み式リューズ、サファイアクリスタル、300m防水とプロ仕様の機能を備えている。

 美しくもあり、耐久性があり、かつ妥協のない品質を備えたこの時計は、4095米ドル(約42万9975円)。少々値は張るが、時代に左右されずに愛用できる時計であると確信できる。

ブレモン公式サイト: https://us.bremont.com

 

文◎William Hunnicutt

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