編集部の佐波が所有するアウトラインのミリタリーType 1940。女性らしく赤いベルトを新たに購入したものの穴があわないということで今回実際に穴を1個追加。女性でも簡単にしかもキレイにあけられる
筆者はとにかく手首が貧弱なほど細い。そのため革ベルトタイプの腕時計を購入しても、セットされている革ベルトの穴が手首の太さにあったためしがない。同じような経験をお持ちの方も少なからずおられるのではないだろうか。
そこで革ベルトに新しく穴を追加するときに筆者が現在使用している穴あけ用の工具を紹介したい。それがこの野中製作所のスクリューポンチだ。
スクリューポンチを穴をあけたい場所にこのように突き立ててあとは押すだけと簡単!
革ベルト用の穴あけポンチといえば木槌で叩くタイプが一般的だが、このスクリューポンチは名前のとおりネジ込み式なのである。使い方はいたって簡単。開けたい穴の直径サイズの刃を工具の先端にセットしたら、開ける場所に突き立てて、太いグリップ部分を持って上から押すだけ。
野中製作所が昭和52年に実用新案を取得したもので、これのいいところは、木槌で叩かなくても簡単に開けられるだけでなく、押すと同時に先端の金属部分が左回転し刃先も同様に回転する。そのためキレイな穴が出来上がるという点なのである。そして実はコレ、日本の老舗ベルトメーカーであるB社の開発担当から教えてもらった代物なのだ。
替刃は次の11種類のサイズがある。1.0mm、1.2 mm、1.5 mm、1.8 mm、2.0 mm、2.5 mm、3.0 mm、3.5 mm、4.0 mm、4.5 mm、5.0 mm
本体自体は2000円ぐらいで替刃は1個500円程度。筆者は10種類の替刃と作業時に机を傷つけないためのビニ板(作業時の写真で下に敷いているグリーンがかった半透明の板)がセットになった物をネットで6600円(税込)で購入した。木槌で叩く一般的な穴あけポンチに比べるとだいぶ高いが、一考の価値はあると思うのだがいかがだろう。