2019年に数多くの高級時計ブランドから発売され、トレンドとして人気を集めたグリーンカラーの文字盤。レディース時計においても同年、グリーン文字盤の時計が数多く発売され、話題となりました。
かつて、ファッションウオッチをきっかけに人気となり、いまや定番カラーとなったブルー文字盤と同じく、グリーンも新たな定番カラーとなるか、個人的にも注目しています。
そこで今回は、グリーン文字盤にスポットを当てて紹介していこうと思います。文字盤のカラーこそ“深みのあるグリーン”で統一していますが、それぞれケースの形やデザインが異なるモデルをセレクトしてみました。ケースのデザインによりグリーンカラーの印象が変わる点にも注目して、時計選びの参考にしてみてください。
CENTURY センチュリー
クチュール
32面カットされたケースと光沢感のある文字盤の組み合わせに注目
クチュールは、宝石のブリリアントカットやエメラルドカットのモチーフからインスピレーションを得て誕生したコレクション。ダイヤモンドの次に硬いといわれるサファイアクリスタル製のケースを、すべてを手作業で32面もカットしたデザインが特徴です。高度な技術により施された32面カットのケースには、腕の動きや光の当たり具合により、プリズムのような光を放ちます。
【SPEC】
Ref. 832.8.S.70i.12.CＥK。SS（24.5mm径）。10気圧防水。クォーツ。34万1000円（税込）
【Recommend Point】
まるで宝石のように、見る角度により様々な輝きを見せる32面カットのケース。文字盤と同じく、グリーンカラーのサファイアクリスタルを採用したことで、全体的に美しい統一感が生まれました。
またグリーンカラーの文字盤には、光沢感が楽しめる“ラッカー仕上げ”を採用。風防と文字盤、同じグリーンカラーを採用しながらも、輝き方の異なる二つのデザインを合わせているのも特徴です。
【問い合わせ先】
センチュリー銀座ブティック
TEL：03-6278-8975
センチュリー公式サイト
https: //jp.century.com
CHOPARD ショパール
ハッピースポーツ
サンレイ装飾の文字盤とダイヤモンドのコントラストが美しい1本
ショパールの特徴は、150年以上にも及ぶ歴史をもつ一流のマニュファクチュールであり、またジュエリーメゾンであること。そんなショパールの二つの特色を生かしたのが、不動の人気モデルであるハッピースポーツです。
その魅力はなんといっても、“ダイヤモンドはセッティングされるもの”という固定概念を取り払った、ムービングダイヤモンドの意匠です。文字盤の上でダイヤモンドが自由に揺れ動く特徴的なデザインは、2枚の透明なサファイアクリスタルの間にダイヤモンドを配置することで実現したものです。
【SPEC】
Ref.278582-6005。K18RG×SS（36mm径）。30m防水。クォーツ。89万6500円（税込）
【Recommend Point】
おすすめポイントは、特徴的なムービングダイヤモンドとグリーンのコントラスト。サンレイ加工を施したことで、放射状に光が反射し、鮮やかなグリーンの色合いが楽しめます。また、光の当たり具合で七色に輝くダイヤモンドも魅力的。光により表情が変化する二つのデザインは、多くの女性の目を引くこと間違いなしです。
【問い合わせ先】
ショパール ジャパン プレス
03-5524-8922
ショパール 公式サイト
https://www.chopard.jp/
CHAUMET ショーメ
オルタンシア エデン ウォッチ
余計な装飾を削ぎ落とし、サンレイ加工のグリーン文字盤を強調
1950年代に登場し、以来ブランドの中心的コレクションとして人気のオルタンシア エデン ウォッチ シリーズ。小振りなベゼル部分に、日本にもゆかりの深い三つのアジサイの花が配されているのが特徴です。
またラグもリューズも取り去ったシンプルな設計もポイント。ベゼルにセッティングされた27石のダイヤモンドがより引き立ち、まるでブレスレットのように着用することができます。
【SPEC】
SS（21.5mm径）。30m防水。クォーツ。60万6100円（税込み）
【Recommend Point】
光沢のあるグリーンカラーは、幾重にも薄く塗料を吹きかける“ラッカー仕上げ”により作り出されたもの。
光の当たり具合で濃淡が放射状に変化する美しい仕様を引き立てるのは、無駄な装飾を削ぎ落とした文字盤のデザインです。インデックスや秒針を配さず、2針のシンプルなデザイン設計を採用。12時位置にクローズドセッティングされたひと粒のダイヤモンドが程よいアクセントとなり、美しいグリーンカラーとダイヤモンドの意匠がより楽しめます。
【問い合わせ先】
ショーメ
TEL：03-5635-7057
ショーメ 公式サイト
https://www.chaumet.com/jp
文◎佐波優紀（編集部）