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時計専門誌編集長がほしかった! 海外取材で使える薄型の腕時計用ポーチとは?

レザークラフト職人である藤本純一氏がすべてハンドメイドで製作

 筆者は時計雑誌の編集人という仕事柄、たまにスイスやドイツなどへ1週間ほど取材に出かけることがある。そして、現地では様々な時計ブランドの取材を行うわけだが、その際には、ひとつの身だしなみとして、毎日の服装にはけっこう気を使っている。。

 腕時計も然りだ。荷物が増えるが着替えと同じようにテイストの違うものを最低2本は持っていくようにしている(もちろん高価なものは持っていかない)。

 そして近頃は、それに加えて換えの革ベルトも1〜2本用意している。うれしいことに、工具がなくとも簡単に付け換えができるクィックレバー付きタイプも、最近は種類がかなり豊富で、これがまた時計を着けたときの雰囲気を手軽に変えられるため、コーディネイト的にもとても効果的だからだ。

今回作った時計2本収納タイプの時計ポーチ。左側には換えのベルト2本と工具が入るポケットを設けてもらった。ちなみに2本の時計は新作第2弾「ミリタリー Type 1940」

 ただ、これまでは手持ちの6本入り時計ケースに、これらを入れて持ち歩いていたのだが、収納本数は2本だけでいいので、手持ちのカバンに入れてもかさばらず、薄くて軽くて、しかも丈夫な時計ポーチがないものかとずっと思っていたのである。

 そんなわけで、今回レザークラフト職人である藤本純一氏に相談して作ってもらったのが、丈夫な帆布と牛革を使ったこの2本収納用時計ポーチというわけだ。

展開時のサイズは縦が17cm、横が33cm。丁寧なコバの仕上げ、縫製など、ひとりの職人がオールハンドメイドで製作したからこその丁寧な作りだ

風防が重ならないように上下逆さまに入れるのがポイント

 右側に時計を収納できる二つのポケットを装備しており、牛革のポケット、同じく牛革を使用した上部のカバーが時計を優しく固定してくれる。左側には換えベルト用ポケットが二つと、小さめのポケットをベルト収納ポケットの両サイドに二つ装備し、ちょっとした工具を収納できるようにした。

 そして、時計を収納する際は、上の写真のように2本ともヘッド部分を下側にして入れるよりも、風防と風防が重ならないようにそれぞれ上下を逆にして入れるのがポイント。風防同士がぶつからないうえに、ポーチ自体の厚みもかなり抑えられるからだ。

写真では茶色がかって見えるが実際にはオリーブグリーンの帆布である。閉じた状態でのサイズは、長さが17cm、幅が8cm)。ちょうどペンケースぐらいの大きさなので、手持ちのカバンでもかさばらない

 実は今回、筆者自身のオリジナル時計ブランド「OUTLINE(アウトライン)」の第2弾新作「ミリタリー Type 1940(3万6000円・税抜き)」が完成したこともあって、布の色(写真が茶色っぽいが実際はオリーブグリーン)や留め具のホックの感じなど、軍用時計の雰囲気を少し取り入れて作ってもらったのである。

 ちなみに発売は10月中旬を予定している。すべて藤本純一氏によるハンドメイドのため、数的には数十個と少量となってしまいそうだ。提供価格は1万1000円(税抜き)。

クラウドファンディングでは、アウトラインの新作「ミリタリー Type 1940」とこの時計用ポーチとのセットに加え、もちろんポーチ単体でも数量限定ながら申し込める

 なお、現在それに先立って、時計専門のクラウドファンディングサイト「WATCH Makers(ウオッチメーカーズ)」にて、同じく10月中旬発売予定の「ミリタリー Type 1940」とセットで先行受付を行っている。もちろん時計ポーチ単体も残り数個と少ないが、20%OFFにて先行受付している。そちらもぜひチェックしてもらいたい。9月8日(日)23:59まで。

WATCH Makers

文◎菊地吉正/写真◎笠井修

菊地 吉正 - KIKUCHI Yoshimasa

時計専門誌「パワーウオッチ」を筆頭に「ロービート」、「タイムギア」などの時計雑誌を次々に生み出す。現在、発行人兼総編集長として刊行数は年間20冊以上にのぼる。また、近年では、業界初の時計専門のクラウドファンディングサイト「WATCH Makers」を開設。さらには、アンティークウオッチのテイストを再現した自身の時計ブランド「OUTLINE(アウトライン)」のクリエイティブディレクターとしてオリジナル時計の企画・監修も手がける。

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