ポルシェデザインの新作
フライバッククロノグラフ
ポルシェデザインの1919コレクションに、革新的なフライバッククロノグラフモデルが加わった。搭載されているのは2017年6月に発表した自社キャリバー Werk 01.200。フライバッククロノグラフ機構を備えつつもCOSC認定済みという高精度ムーヴメントである。また、その技術的特徴に加えて、あらゆる角度からの時間を直感的に表示するために、ベゼルを薄くして文字盤の径はできるだけ大きく設計されているのが特長だ。また、全体を深いブラウンでシックな色合いにまとめられているものの、ベルトと完全に一体化した特徴的なラグの造形が、ポルシェデザインならではのデザイン的魅力をさり気なく高めている。
最大のパフォーマンス
1919クロノタイマー・フライバック ブラウン&レザーは、瞬時にゼロリセットが可能なフライバック機能が装備されているため、レースのラップタイムを計測するのに最適な仕様なのである。振動数 2万8800 A/h(4Hz) のハイビートな自動巻きムーヴメントは、数十年にわたる自動車製造から得られた熟練の集中的なエンジニアリングと、時計における専門技術を組み合わせた最先端の生産手法の結果と言えるだろう。サファイアクリスタル製のケースバックから見られるムーヴメントは、ブラックに仕上げられ、PVD処理されたローターの素材には、繊細な組成のため加工するのが難しいタングステンを使用。それによって巻き上げ効率が最適化されるよう設計されている。(◎菊地吉正)