@kikuchiのいまどきの時計考

わずか数千円で時計を簡単イメチェン! うだるような暑さの夏はこれで決まりだ!

 連日うだるような猛暑が続き、かなり汗ばむ本格的な夏がやってきた。そうなるとぜひ気を付けたいのがその汗である。特にこの時期の革ベルトは避けたいところだ。理由は簡単で、汗じみができてしまううえに、革自体の劣化を早めてしまうからである。最近は防水性を備えた裏材を使用したものも出てはいるが、高温多湿のいまの日本では、やはり1本はブレスレットモデルを持っておいたほうがいいだろう。

 ただ、ブレスタイプの時計であっても、この時期にぜひやってほしいことがある。それは自宅に帰って時計を外したときにメガネ拭きなどの柔らかい布でケースからブレスレットまで全体を乾拭きすること。「え、それだけ」と思うかもしれないが、表面の皮脂やほこりなどを拭き取るだけでも後になってずいぶんと違ってくる。ぜひ毎日やってみてほしい。

 さて、筆者は夏になると、腕時計の雰囲気を夏バージョンに変えるために毎年やっていることがある。それはNATOタイプのナイロンベルトを活用することだ。特にブレスレットタイプの時計はかなり雰囲気が変わるためおすすめである。しかも種類も豊富で価格も数千円からあるためお財布にも優しい。

 そこで、どんな風に変わるのか、百聞は一見に如かずということで実際に付け換えてみた。今回採用した時計は俳優・木下ほうか氏が監修したアウトライン・パートナー1(定価6万6000円)。ナイロンベルトは筆者の私物である。

アウトライン・パートナー1はもともと針などに軍用デザインを採用しているため、オリーブグリーンがカッコよく決まる

 まずは筆者が3000円で買ったオリーブグリーン単色のナイロンベルトをセットしてみた。その色合いからミリタリーテイストがクッと強くなってフィールドウオッチのような雰囲気に変わる。週末のカジュアルなファッションにはもちろんだが、アウトドアのスタイルにも十分楽しめることうけ合いだ。

全体がワントーンでシンプルなため、グレーのストライプ柄ぐらいの抑えまめな色味であればベルト自体も目立ちすぎずちょうど良い

 続いて、編集部がオリジナルで製作(非売品)したストライプ柄のナイロンベルトをチョイス。これだとまた趣がグッと変わる。どちらかというとシンプルで地味(古典的という意味で)な顔立ちであっても、ストライプ柄がプラスされることによって全体に若干の遊び心が出てくる。そのため、ストライプ柄に派手な色を選ばなければ、平日のビジネスシーンでも、さすがにスーツスタイルにはNGだが、ジャケパンスタイルならおしゃれに決まるはずだ。

 ぜひこの夏、NATOタイプのナイロンベルトで、いつもの時計をさりげなくイメチェンして楽しんでみてはいかがだろうか。だからと言って、さすがに暑さは和らがないが、気分はリフレッシュするに違いない。

 なお、ここで取り上げた木下ほうか氏監修の「アウトライン・パートナー1」は、8月16日(日)までクラウドファンディングサイト「WATCH Makers(ウオッチメーカーズ)」において15〜10%OFFで先行予約を受け付け中だ!

WATCH Makers

菊地 吉正 - KIKUCHI Yoshimasa

時計専門誌「パワーウオッチ」を筆頭に「ロービート」、「タイムギア」などの時計雑誌を次々に生み出す。現在、発行人兼総編集長として刊行数は年間20冊以上にのぼる。また、近年では、業界初の時計専門のクラウドファンディングサイト「WATCH Makers」を開設。さらには、アンティークウオッチのテイストを再現した自身の時計ブランド「OUTLINE(アウトライン)」のクリエイティブディレクターとしてオリジナル時計の企画・監修も手がける。

-@kikuchiのいまどきの時計考
-, , , , ,