A.文字盤を新品時のような状態に戻すこと
アンティークウオッチなど古い時計の場合は、経年変化による日焼け、湿気の影響などで文字盤が変色してしまうことがある。
これを新品時のような美しさまで修復することを“リダン”という。
キングセイコーのリダン文字盤。文字盤の書き換えは初心者であれば見分けがつかないこともある
特に時計愛好家の場合は、文字盤やインデックスを補修したり書き換えたりするリダンを、オリジナリティーが損なわれるとして好まない人も多い。
ただ、リダンされた個体はオリジナルの相場よりも安く販売されているため、予算を多少抑えられるというメリットもある。そのためリダンがすべてダメというわけではない。
割り切ってキレイなものを着けるというのも一考なのではないか。
なお、リダンは見分けがつかないこともあるようで、アンティークなど古い時計を購入するときは、なるべくなら販売店にリダンかどうか聞いたほうが良いかもしれない。
文◎松本由紀(編集部)
【関連リンク】
■Q2.ローマ数字インデックスにおいて、4はなぜ“IV”ではなく“IIII”とするのか
■Q10.アンティークウオッチとは、いつ頃の時計を指すのか?
■Q22.アンティークウオッチに採用されている、スネイルタキメーターとは何か?
■Q23.世界で初めて自動巻きクロノグラフを発売したメーカーはどこか?
■Q42.ケース、ブレスレットの仕上げにはどんな種類があるか