ようやく当サイトのオンラインSHOPがスタートした。商品は僕がプロデュースする時計ブランド“アウトライン”と弊社が刊行する書籍の一部。まだまだアイテム数自体は少ないが、今後はオリジナル商品以外にも独自性があって面白い時計関連商品や海外の未上陸ブランドなどについても販売していきたいと考えている。乞うご期待を!
そして今回は、販売中の書籍の中から、思い出の詰まった1冊『赤瀬川原平のライカもいいけど時計が欲しい』について、同書に僕が書いた「あとがき」から一部引用して紹介したい。
赤瀬川原平氏が「愛用時計」への思いを ユニークな文章とイラストで綴る全59 話。
本書は、弊社が刊行する「パワーウオッチ」に2003年5月から2013年1月までの約10年間にわたって連載された故・赤瀬川原平の人気連載コラムを単行本化したものである。
赤瀬川原平といえば1981年に尾辻克彦の名で書いた「父が消えた」で芥川賞を受賞。98年のエッセイ集「老人力」はベストセラーとなった。またカメラ好き、とりわけライカ好きとして知られているが、本書はカメラではなく時計について書いた唯一の作品だ。
この連載を書くに至ったきっかけは、実はパワーウオッチではなく、当時僕が別に手がけていたカメラ雑誌に設けた連載企画に関する最初の打ち合わせの場だった。お土産というわけではないが、パワーウオッチの最新号を持参したところ、腕時計も好きで数多く所有していると言う。しかもカメラ同様に七つ道具のひとつとして常に身に着けているということから、この連載がその場で決まったというわけだ。まぁ、おもしろい企画というのは得てしてこんなところから生まれるものである。
「クォーツとの新家庭」より
本書はそんな赤瀬川原平の「愛用時計」たちへの思いや、新たな時計との出合いでわき起こる物欲との悩ましき葛藤など、ユーモアたっぷりの文章とイラストで綴られており、特に物欲との葛藤は時計好きであれば、思わずニヤリとしまうほど、かなりリアルに共感できるのではないか。
なお、単行本化にあたり所有していた時計、かつ各テーマの題材ともなった実際の時計を本書のために新たに撮影しイラストとともにその写真も掲載している。また、巻末には時計関連用語の解説も掲載、時計好きの人以外でも十分に赤瀬川ワールドが堪能できる内容になっているため、ぜひ読んでいただきたい1冊である。
書籍名:赤瀬川原平のライカもいいけど時計が欲しい
製品番号:Ref.YK20160206
発行:株式会社シーズ・ファクトリー
著者:赤瀬川原平
判型:四六判(188×130mm)
ページ:256P(2C)
定価:1,980円(送料込み)
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