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【“憧れ、こだわり、実用”の3テーマで厳選】編集部員が本気で選んだ、いま買いたい腕時計3選

 時計専門誌POWERWatch(パワーウオッチ)で実施している“買いたい腕時計セレクト2021”を再編集。今回は、本誌で番外編として掲載した “編集部員が買いたい腕時計3選”をお届け。

》忖度抜きで、本当に買いたいと思う時計を選出しました

 コロナの影響もあり、時計の入荷数の減少や遅れなども生じている昨今の時計界。株価が上昇する一方で、実態経済に関しては回復の兆しがなかなか見えない状況が続ているが、そんな状況下であっても時計ブランドからは新作モデルがリリースされている。

 編集部では取材や記事を作るなかで、数多くの腕時計を目にして、実機に触れているのだが、今回は、そんな時計の中から、編集部員がリアルに欲しい、と思ったモデルを厳選してみた。

 担当ごとに、“憧れの時計”、“実用の時計”、“こだわりの時計”という三つのテーマを設定して時計を選んでおり、トレンドを感じさせる新作から、マニア心をくすぐるアンティークモデルまで、振り幅の広い時計がセレクトされている。

 個人的な趣味がかなり強く反映されているので、時計選びの参考になるかどうかは疑問だが、各人の美意識と個性を感じさせるユニークな結果となっているので、ぜひチェックしてみて欲しい。


》三つのテーマの定義はこちら
1:憧れの時計
時計を購入する際の予算や実際の市場在庫など、現実的な購入の縛りを無視して、本当に欲しいと思っている憧れの時計を選出。

2:実用で使う欲しい時計
自分の購入予算やライフスタイルを考慮して、リアルに毎日着ける場合に、いま欲しいと感じている時計を選出。

3:こだわりで選ぶ欲しい時計
購入予算やどんな風に着けるのかなど、選択の基準は特になし。自分ならではのこだわりが反映された、欲しい時計を選出。


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【憧れの時計】
A.LANGE&SÖHNE(A.ランゲ&ゾーネ)
ランゲマティック・パーペチュアル・ハニーゴールド
【買いたい理由】
「2019年の新作としてSIHHで発表になった永久カレンダーモデル。現地で取材時に現物を見せてもらい、その素晴らしい顔立ちにひと目惚れしてしまった。加えて複雑カレンダーモデルでありながらもケースサイズが38.5mmと小振りというのもとてもいい。ただ、1000万円級のためなかなか手の出せるレベルにないため憧れの存在」

■Ref.310.050。ハニーゴールド(38.5mm径)。日常生活防水。自動巻き。100本限定。8万5000ユーロ

 

【こだわりの時計】
VACHERON CONSTANTIN(ヴァシュロン・コンスタンタン)
222
【買いたい理由】
「2018年版の“欲しい腕時計”でも候補に挙げたひとつ。ヴァシュロンが創業222年を記念して1977年に発売した限定モデル。ジェラルト・ジェンタデザインのロイヤルオークやノーチラスに続く薄型スポーツウオッチの代表的モデル。デザインはヨルク・イゼックが担当しSSは500本が製造された。しかし、その姿をほとんど見かけることがなく、いまだに所有に至っていない」

■Ref.222。SS(37mm径)。自動巻き(Cal.1120)。500本限定。参考商品

 

【実用の時計】
ROLEX(ロレックス)
サンダーバード
【買いたい理由】
 「本当は5桁レファレンス金無垢デイデイト(バークモデル)も狙っているのだが、実用ということで、かねてより日常使い用に購入したいと思っている、同じ5桁レファレンスのデイトジャスト・サンダーバードを挙げた。36mmという小振りなサイズが手首の細い自分にはジャストサイズなのと、回転ベゼルが適度にスポーティで古っぽさも残っていて好きなモデルである」

■Ref.16264。WG×SS(36mm径)。100m防水。自動巻き(Cal.3135)。参考商品


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【憧れの時計】
VACHERON CONSTANTIN(ヴァシュロン・コンスタンタン)
クロノグラフ
【買いたい理由】
「古典的な意匠が魅力となったヴァシュロンのアンティーククロノグラフ。ケース径は34mmと小振りなのですが、老舗らしい風格を感じさせるデザインで非常に存在感があります。また搭載するクロノグラフムーヴメントの作りも重厚かつ高級感があり見応え十分。着けても、眺めても楽しめ、高い満足感を得られる1本です」

■K18YG(34mm径)。手巻き(Cal.434、バルジュー23ベース)。1930年代製。参考商品

 

【こだわりの時計】
LAURENT FERRIER(ローラン・フェリエ)
クラシック オリジン オパライン
【買いたい理由】
「まだ誕生から10年という若いブランドながら、卓越した技術力で愛好家から注目を集めるローラン・フェリエ。初代モデルのフォルムを継承した、この曲線美がたまりません。これがまさかチタン製とは思えないほどに、美しく仕上げられています。以前、実物を見る機会がありましたが、ディテールの造形も実に凝っており、400万前後という価格にも十分納得できる完成度ではないでしょうか」

■Ref. LCF036.TI.G1G 。TI (40mm径)。手巻き(Cal. LF116.01)。396万円

》問い合わせ先
DKSHジャパン
TEL:03-5441-4515

 

【実用の時計】
WEMPE(ヴェンペ)
アイアンウォーカー オートマティック 36
【買いたい理由】
「昨今人気を博しているいわゆる“ラグスポ”のスタイルを採用したデザインがまず魅力的ですが、少し頑張れば手が届く価格帯であることも実用モデルとして手に入れたい理由のひとつ。3針モデルはメンズモデルでは珍しい、小振りな36mm径に仕上げられており、手首の細めな私でも着けたときのバランスが良いのも魅力です」

■Ref.WI100001。SS(36mm径)。10気圧防水。自動巻き(Cal.ETA2892-A2)。37万9500円

》問い合わせ先
シェルマン
TEL:03-5568-1234
http://www.shellman-online.jp


》編集部:船平卓馬の3選

【憧れの時計】
STOWA(ストーヴァ)
ラナ
【買いたい理由】
「初期アップル社のプロダクトデザインを手掛けたハルトムット・エスリンガー氏が監修し、ストーヴァから2015年にリリースされたラナ。実機に触れた際、個性的に見えて手首にしっくりと納まる絶妙なデザインバランス、彫金のマイスターであるヨルク・シャウアー氏による手作業の研磨に感動しました。現在は製造していないようですが、いつか手に入れたいモデルです」

■SS(42.5×37㎜サイズ)。5気圧防水。自動巻き(Cal.ETA2824-2ベース)。参考商品

 

【こだわりの時計】
HABRING 2(ハブリング・ツー)
クロノモノ 36mm
【買いたい理由】
「既存のクロノ スポーツ モノ(こちらは42mm径で、しかも自動巻き)をベースに、シェルマンがハブリング・ツーに別注をかけて製作された、日本限定のモノプッシャークロノグラフ。アンティークのクロノグラフに見られる力強い針を再現した、太いブルースチール針にまずひと目惚れ。36mmというアンティークウオッチ並みのサイズ感もたまりません。残念ながら、現在は完売しています」

■SS(36mm径/11mm厚)。5気圧防水。手巻き(Cal.A08-MONO)。日本限定。参考商品

 

【実用の時計】
UWC(アイ・ダブリュー・シー)
GSTアクアタイマー
【買いたい理由】
「現行のIWCと比べて無骨で男っぽいデザイン、作りが最大の魅力。アップライトインデックスを配置したスチールモデルと異なり、チタンモデルは夜光塗料を塗布したプリントインデック仕様なのも好みのポイントです。計測機器感が強く、高級感が薄いデザインですが、無骨な質感と夜光塗料インデックスの相性が良く、いかにも実用時計という風情に物欲が刺激されます」

■Ref. IW353601。TI(42mm径)。20気圧防水。自動巻き(Cal.30110)。参考商品

 

文◎船平卓馬(編集部)

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