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【第1回-Gショック&プロトレック】3大国産時計の売れ筋を調査、本当に売れた時計BEST3

 カシオブランドからは、絶対的ポジションを確立している“G-SHOCK”とアウトドアツールとして人気を集める“プロトレック”に焦点を当て、2020年に本当に売れたモデルのBEST3をそれぞれ紹介していく。

》他社に比べて圧倒的にロングセラーが多い

 カジュアルウオッチ専門誌、TIMEGear(タイムギア)で毎年年末に掲載している人気特集、“腕時計なんでもランキング”。価格別、スペック別など様々なランキングを紹介しているのだが、今回は、そのなかでも特に読者から人気の高い、“国産時計ランキング”を紹介。セイコー、シチズン、カシオの3大メーカーのなかから、まずは“カシオ”の売れ筋モデルBEST3を“G-SHOCK(Gショック)”と“プロトレック”の2ブランドごとに、それぞれ紹介していく。

 G-SHOCKでは近年、外装素材の刷新を積極的に行っている。と言っても、いわゆる新素材系ではなく、ステンレススチールやカーボンといった以前から時計外装として使われてきた素材だ。

 “なぜいまさら?”と思われる人がいるかもしれないが、その理由はG-SHOCKの根幹とも言える“優れた耐衝撃性”を、従来の樹脂以外の素材で得るのが相当に難しかったからだ。しかし、試行錯誤を繰り返し、遂にメタル外装でも従来同様の耐衝撃性能を得られる新構造を開発。2018年に初となるフルメタルモデルが登場し、大きな反響を得たことはご存じのとおり。以降、G-SHOCKでは、フルメタルモデルや外装にメタル素材を採用したモデルのラインナップを増やし、人気ランキングなどでも上位の常連となった。

 またランキングの傾向としてG-SHOCKならではと言えるのが、圧倒的に“定番系”が強いという点である。先のフルメタルモデルGMW-B500にしても、発売から2年近く経ったいまなお人気は健在である。流行の移り変わりが比較的早いカジュアルウオッチでは珍しく、それだけ完成度が高いということだろう。


》G-SHCOK(Gショック)の売れ筋BEST3

》G-SHOCK-第1位
G-SHOCK(Gショック)
Ref.GMW-B5000D-1JF
 2018年にリリースされたG-SHOCK初のフルメタルモデル。フォルムはいわゆる“5000系”と呼ばれる初代モデルを踏襲しており、定番G-SHOCK直系だ。発表以来、圧倒的な支持を獲得し、常に売れ筋上位に名を連ねており、実際に過去本誌で実施したランキング企画でも常連である。
■SS(49.3×43.2mmサイズ)。20気圧防水。クォーツ(電波ソーラー)。6万6000円

 G-SHOCK最大のポイントである耐衝撃性能ももちろん継承。モジュールとケースの間にファインレジン緩衝体を挟むなど、耐衝撃構造を新たに見直した設計がなされている。

》G-SHOCK-第2位
G-SHOCK(Gショック)
Ref.GMW-B5000GD-9JF


 1位モデルのカラーバリエーション。外装に存在感抜群のイエローゴールドカラーを採用する一方、ディスプレイは反転液晶を採用した。ブラックのフェイスが外装とよくマッチしている。標準電波受信に加え、Bluetooth通信機能も備え、極めて正確な時刻を表示する。
■SS(49.3×43.2mmサイズ)。20気圧防水。クォーツ(電波ソーラー)。7万4800円

 ベゼル部分にヘアライン仕上げを施し、輝きを多少抑えているものの、やはりゴールドカラーのインパクトは絶大だ。

》G-SHOCK-第3位
G-SHOCK(Gショック)
Ref.MTG-B1000XBD-1AJF

 カーボン仕様のMTG。カーボンは加工が難しい素材だが、本作では圧着による高度な加工で平織り風パターンを再現。そこに赤のラインを重ね合わせてスポーティブな雰囲気を強調している。
■樹脂×カーボン(51.7 mm径)。20気圧防水。クォーツ(電波ソーラー)。14万8500円

【問い合わせ先】
カシオ計算機 お客様相談室
TEL:03-5334-4869
Gショック公式サイト
https://g-shock.jp


》PRO TREK(プロトレック)の売れ筋BEST3

》PRO TREK-第1位
PRO TREK(プロトレック)
Ref.PRW-70Y-1JF
 本格アウトドアギアを展開するプロトレックのなかでも様々なアウトドアフィールドでのアクティビティーに対応する多機能シリーズ“マルチフィールドライン”のPRW-70。方位、高度・気圧、温度計測が可能なトリプルセンサーに加えて、潮の満ち引きを表示するタイドグラフやフィッシングタイム機能を搭載する。
■樹脂×SS(49.9mm径)。20気圧防水。クォーツ(電波ソーラー)。7万400円

 アウトドアギアとしての性能を追求しているため、プロトレック全般がビッグサイズ。本作のケース径も約50mmとかなり存在感がある。ラグと一体型になったケースバックを採用。これはビッグサイズゆえに、手首になじみやすくするための配慮だ。またストラップも着脱しやすいスライドレバー式を採用する。

》PRO TREK-第2位
PRO TREK(プロトレック)
Ref.PRW-30-1AJF

 アウトドアシーンで長時間着用できるよう、装着感を高め、使いやすさを追求したシリーズがクライマーラインだ。プロトレックのなかではかなりコンパクトなモデルで、ケース径は45.2mm、厚みは12.3mmまで抑えられた。もちろん、トリプルセンサー付きでアウトドアギアとしての機能性は申し分ない。
■樹脂×SS(45.2mm径)。10気圧防水。クォーツ(電波ソーラー)。4万4000円

 ケースサイドにセンサー類があるため、径は45.2mmあるが、ディスプレイ自体はそれほど大きくなく、そこまでの大きさは感じない。

》PRO TREK-第3位
PRO TREK(プロトレック)
Ref.PRW-70YT-7JF

 PRW-70のバリエーションで重厚感がぐっと増したブレス仕様。素材にはチタンカーバイト処理を施して耐摩耗性を強化したチタンを採用しているため、見た目に反して全体の重量は107gしかない。
■樹脂×SS(49.9 mm径)。20気圧防水。クォーツ(電波ソーラー)。10万4500円

【問い合わせ先】
カシオ計算機 お客様相談室
TEL:03-5334-4869
プロトレック公式サイト
https://protrek.jp

 

文◎松本由紀(編集部)

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