アンティーク時計 人気の記事

はじめてのアンティーク時計【プロがすすめする3針モデルBEST10/6位〜10位を発表】(後編)

 時計専門誌POWER Watch(パワーウオッチ)編集部では、ビギナーでも安心して使えるおすすめのアンティークウオッチは何かを調査するため、アンティーク時計ショップへのアンケート実施。ショップスタッフが最初の1本としておすすめするモデルのBEST10をランキング形式で発表する。後編となる今回は、6位〜10位までを紹介する。

上位5モデルはこちら

》第1位 OMEGA オメガ/シーマスター
》第2位 ROLEX ロレックス/オイスターデイト
》第3位 OMEGA オメガ/コンステレーション
》第4位 ROLEX ロレックス/デイトジャスト(第3世代)
》第5位 SEIKO セイコー/57グランドセイコー

アンティーク時計のプロがビギナーにおすすめする3針モデル、6位〜10位を発表!

》第6位
ROLEX ロレックス
オイスターデイト

■Ref.1500。SS(34mm)。自動巻き(Cal.1570)。1970年代製。参考価格30万円〜

⦅おすすめの理由は?⦆
 ロレックスのオイスターパーペチュアルデイトは、4位の第3世代デイトジャストと性能面ではほぼ変わらないものの、ステレンススチール仕様のみの展開で、普及機として位置付けられていたモデルだったため、いまも比較的相場はリーズナブル。
 加えて34mm径とデイトジャストより小振りで着用感が良く、シンプルなデザインで使いやすい点も高評価を得た。

 

》第7位
IWC アイ・ダブリュー・シー
ヨットクラブ

■SS(35mm)。自動巻き(Cal.8541B)。1960年代製。参考価格40万円〜

⦅おすすめの理由は?⦆
 インヂニュアなど、オールドインターでも人気の高い“役モノ”は結構高額だが、このヨットクラブに限っては、まだ40万円台からとお値打ちな価格で狙えるため、おすすめする声は多かった。
 もちろん搭載するのは、評価の高いペラトン自動巻きである。1960年代後半から展開された比較的新しいモデルであることに加え防水ケースのため、アンティークと言えど比較的コンディションが良い個体も多い。

 

》第8位
ROLEX ロレックス
エアキング

■Ref.5500。SS(34mm径)。自動巻き(Cal.1520)。1960年代製。参考価格30万円〜

⦅おすすめの理由は?⦆
 ロレックスで現存する最古のペットネームとして知られる“エアキング”。現行モデルでは、耐磁性能を備えた航空時計としてスポーティなデザインとなったが、当時はスタンダードなデザインで基本的にはノンクロノメーター仕様の普及機として展開されていた。そのため、デイトジャストなどより比較的割安で購入できる点がおすすめの理由だ。

 

》第9位
VACHERON CONSTANTIN ヴァシュロン・コンスタンタン
ラウンド

■Ref.4824。K18PG(32mm径)。手巻き(Cal.1002)。1950年代製。参考価格60万円〜

⦅おすすめの理由は?⦆
 パテック フィリップと同じ世界3大時計メーカーの一角で、作りの良さも比肩するが、同社に比べ相場が値頃なアンティークヴァシュロン。このことから、ビギナーにもヴァシュロンの手巻きモデルをおすすめするプロは多い。

 

》第10位
ROLEX ロレックス
エクスプローラーI

■Ref.1016。SS(36mm径)。自動巻き(Cal.1570)。1970年代製。参考価格150万円〜

⦅おすすめの理由は?⦆
 細かな仕様違いやオリジナル性によって価格差が大きく、また価格も決して安くないスポーツロレックス。だが、やはりこの高いステイタス性などに引かれる人は多いだろう。そのなかでも、ビギナーがチョイスするならば、おすすめはエクスプローラーIのRef.1016だ。理由はいくつかあるが、まずロングセラーゆえにいまでも比較的入手しやすいこと。そしてシンプルな3針モデルで扱いやすいことなどが挙げられる。

文◎堀内大輔(編集部)/写真◎笠井 修

-アンティーク時計, 人気の記事