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時計好きは、パンダが大好き!? 時計界で繁殖する“パンダ顔”のクロノグラフに注目

 ここ数年、時計界でブームとなっている復刻モデルやレトロデザインのモデル。今回はそんなレトロデザインのなかでも別格の存在感を放つ“パンダ顔”のクロノグラフに注目していこう!

癒し効果もあり!? 白黒ツートンの“パンダ顔”デザインが個性を主張

 スタンダードな時間表示に加えて、ストップウオッチ機能を追加したクロノグラフ。元々はパイロットや砲兵が作戦遂行のために使用する軍用時計として発達した機構であり、れっきとした計測機器なのだが、現代では時計のデザインやステイタスを高めるためのギミックのひとつとして人気を集めている。

 数ある時計のジャンルのなかでも特に人気が高いため、様々なデザインのモデルがリリースされているのだが、今回注目したのは、時計好きのあいだで、“パンダ”の通称で知られるデザインのクロノグラフ。簡単に言うと、ホワイト文字盤にブラックのインダイアルを組み合わせたクロノグラフだ。

 この独特のパンダ顔のデザイン。元々は、モータースポーツが人気を博した1950〜70年代にチェッカーフラッグの色使いをモチーフとして生まれたとされているのだが、その白黒デザインが“パンダ”に見えるということで、後年になってアンティークウオッチの世界で人気が再燃。現在では復刻ブームの影響もあって、高級時計からカジュアルまで、幅広いブランドに採用される人気デザインのひとつとなっているのだ。

 上の写真は、クロノグラフの代名詞として知られるロレックス、デイトナの1970年代に製造されたアンティークモデル。ホワイト文字盤にブラックのインダイアルのコンビネーションが言われてみると“パンダ”の顔を彷彿とさせる。

 この記事では、手頃な5万円以下のモデルから時計好きもうなるこだわりのハイエンドモデルまで、そんなパンダ顔のクロノグラフを厳選して紹介していこう。

 

》編集部のおすすめモデル-其の1
YEMA(イエマ)
ラリーグラフクォーツ
 フランスのブザンソンで1948年に創設されたイエマがリリースした、同社初のクォーツクロノグラフ。1974年にリリースされたレーシングクロノグラフ、“ラリーグラフ”をベースに製作されており、レーシングカーのダッシュボードからインスパイアされた台形のインダイアルが最大の特徴となっている。ムーヴメントはセイコー製のメカ・クォーツハイブリッドムーヴメントを搭載。クォーツでありながら、機械式のように針が滑らかに動くことに加え、プッシュボタンでクロノグラフの計測をリセットする際にも、クロノグラフ針が機械式時計のように瞬時に帰零する。

■Ref. YMHF1572-BU。SS(39㎜径)。100m防水。クォーツ(セイコーVK64メカ・クォーツムーヴメント)。4万40000円

【問い合わせ先】
タイムギア オンラインショップ
http://timegear-onlineshop.com/?pid=147945943

 

》編集部のおすすめモデル-其の2
TISSOT(ティソ)
ヘリテージ1973
 スイスを代表するケッセル・クラシック・レーシングチームとのパートナーシップを象徴するモデルとして登場した、1973年に発売されたレーシングウオッチの復刻版。オーバルクッション型ケースや色彩豊かな色使いなど、まさしく70年代デザインらしい仕上がりが魅力となっている。搭載しているのは、ETA社製のクロノグラフCal.7753。信頼性の高さに定評があるベストセラームーヴメントだ。

■Ref.T124.427.16.031.00。SS(43×46.6㎜サイズ)。10気圧防水。自動巻き(Cal.ETA7753)。世界限定1973本。26万1800円

 オレンジ針の差し色がデザインのアクセントともなっていて個性的。反転カラーとなっているためフェイスが引き締まって見えるが、ケースサイズは43×46. 6㎜と大きめ。デザインは魅力的だが、手首の細い人は実際にサイズ感を確かめたほうがいいだろう。

【問い合わせ先】
ティソ(☎03-6254-7361)
https://www.tissotwatches.com/ja-jp/shop/t1244271603100.html

 

》編集部のおすすめモデル-其の3
BALL WATCH(ボール ウォッチ)
エンジニア ハイドロカーボン レーサークロノグラフ
 機械式時計にとっての弱点である衝撃、水、暗闇を高次元で克服するフラッグシップモデルとして発表された2019年の新作。2カウンター式のクロノグラフモデルで、反転カラーを採用した、いわゆるパンダダイアル仕様。一方で、ベゼルにブラックセラミックを採用することで、表情を引き締め静観な雰囲気も強調された。またボール ウォッチ独自の最先端テクノロジーも満載だ。

■Ref.CM2198C-S1CJ-SL。SS(42㎜径)。100m防水。自動巻き(Cal.RR1401-C)。38万5000円

 COSCクロノーメーター認定のクロノグラフモデルという点だけでもお買い得感があるが、それに加え、独自のテクノロジーも随所に盛り込まれて30万円台という価格設定は大きな魅力。ただハイスペックモデルがゆえに仕方がないが、重量は約221gとかなり重い。購入前には一度、装着感を確かめてみることをおすすめする。

【問い合わせ先】
ボール ウォッチ・ジャパン(TEL.︎03-3221-7807)
https://www.ballwatch.com/global/jp/home.html

 

》編集部のおすすめモデル-其の4
SEIKO(セイコー)
プロスペックス
セイコー自動巻クロノグラフ 50周年記念限定モデル
 セイコー初の自動巻きクロノグラフ登場50周年を祝い製作された記念限定モデル。ファーストモデルは通常秒針と12時間積算計を持たないCal.6139を搭載したモデルだが、本作は1970年に発表された30分積算計と12時間積算計を持つCal.6138搭載モデルをモチーフに復刻。文字盤全体はオリジナル同様、縦方向にヘアライン仕上げが施され、クロノグラフ秒針の先端には鮮やかなオレンジカラーのアクセントが採用された。

■Ref.SBEC005。SS(41mm径)。10気圧防水。自動巻き(Cal.8R48)。世界限定1000本。41万8000円

【問い合わせ先】
セイコーウオッチお客様相談室(TEL.0120-061-012)
https://www.seikowatches.com/jp-ja/products/prospex/sbec005

 

》編集部のおすすめモデル-其の5
CARL F. BUCHERER(カール F. ブヘラ)
ヘリテージ バイコンパックス アニュアル
 1950年代に見られたバイコンパックス(2カウンター)のクロノグラフにオマージュを捧げたヘリテージライン。高性能の自動巻きキャリバーCFB 1972を搭載し、クロノグラフのほかに、アニュアルカレンダーを備え、文字盤中央上でビッグデイト表示、4 時位置と5 時位置の間で月を表示する。

■Ref.00.10803.08.12.01。SS(41㎜径)。3気圧防水。自動巻き(Cal.CFB 1972)。世界限定888本。99万円

【問い合わせ先】
ブヘラジャパン(TEL.03-6226-4650)
https://www.carl-f-bucherer.com/ja

 

》編集部のおすすめモデル-其の6
CZAPEK(チャペック)
ファーブル・ド・クラコヴィ タオ
 2018年に登場したフォーブル・ド・クラコヴィ。グラン・フーエナメルのベース文字盤はボンベシェイプに仕上げられており、密着させたブラックエナメルのカウンターにより、独特の光沢感と立体感を備えた“パンダ”ダイアルに仕上げられている。ムーヴメントは自社製のコラムホイール式クロノグラフ、Cal.SXH3を搭載。

■XOスチール(41.5㎜径)。5気圧防水。自動巻き(Cal.SXH3)。世界限定18本。448万2000円(予価)

【問い合わせ先】
ノーブルスタイリング(TEL.03-6277-1600)
http://noblestyling.com/brand/cz/

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